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為替イブニング海外市場2022年4月28日

2022年04月28日
(コラム執筆時間:19時40分)

鈴木予想レンジ 

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円129.30~131.50
ユーロ円136.00~138.30
ユーロドル1.0450~1.0650
豪ドル円91.50~93.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

日銀金融決定会合は事前予想通りに現状維持に留まっているが、その後の黒田日銀総裁の記者会見において、安定的な2%実現には時間がかかるとした上で、現状の日本経済や物価状況を配慮すれば、金利正常化を進める状況ではなく、金融緩和政策の継続を主張している。また、為替相場に関しては、全体として円安はプラスとの評価を変えていないとも述べており、相対的に円安容認の姿勢と受け取られたことで、ドル円は2002年4月以来20年ぶりの130円台を一気に突破し、円全面安の状況を作り出している。一部では過度な円安は日本経済の活性化を妨げるとの見解も少なくなく、市場は日銀総裁からの円安けん制への動きも期待していただけに、総じて、期待外れの結果に終わったと言える。いずれにしても、円中心に波乱の展開にあるだけに、通常よりもレンジ幅を拡大し、じっくり待機策に努めることが賢明であろう。

一方、ドル円は、オプション並びにストップロス主導で円売りが加速しており、底堅い展開が予想されるが、本邦の大型連休を控えて、安易にポジションを取りづらい外部環境にある。当面、相場が落ち着くまでは高値掴みには注視して静観せざるを得ないが、当面、レンジ幅をドル円129.30~131.50円まで拡大し、じっくり待機策が一考であろう。

他方、ユーロドルはウクライナ情勢を背景に戻り売りが優先される中、1.05前後で利食いと損切りが相混じる中、身動きが取りづらい状況にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0450~1.0650を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、129円前後から押し目買いと共に、132円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを更に強めているが、輸出企業はドル円129円以上からナンピン売りを実施しているが、流石に円売りの流れに圧されて、現状では131円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は130円台には興味半減であるが、129円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、レンジ幅を拡大し、現状ではユーロドル1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている。

●クロス円は、ドル円129円台半ば前後ではロング、131円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は136円前後から押し目買いと共に、138円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は91円台半ば前後から押し目買いと共に、93円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円129.00131.80
ユーロ円135.50138.50
ユーロドル1.04001.0640
豪ドル円91.3094.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロドルロング50,000☆1.0560(SL1.0450売り)
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ$ロング50,000★▼1.0750(SL1.0560売り)-$950
2022年4月収支経過(01~28日)
通貨プラスマイナス前日
ドル円-¥65,000+¥10,000
ユーロ円+¥75,000+¥15,000
ユーロドル-¥237,100(-$1,750)-$950
豪ドル円-¥110,000+¥10,000
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り50,000☆136.00(SL136.50買い)
豪ドル円売り50,000☆91.70(SL92.20買い)
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000★△128.00(127.30ロングカバー)+¥35,000
ユーロ円買い50,000★△135.20(136.00ショートカバー)+¥40,000
ユーロドル買い50,000☆1.0560(SL1.0510売り)
豪ドル円買い50,000★△91.00(91.70ショートカバー)+¥35,000
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000☆▼129.20(SL129.70買い)-¥25,000
ドル円買い50,000127.70(SL127.20売り)
ユーロ円売り50,000☆▼136.30(SL136.80買い)-¥25,000
ユーロ円買い50,000134.80(SL134.30売り)
ユーロドル売り50,0001.0630
ユーロドル買い50,0001.0480(SL1.0430売り)
豪ドル円売り50,000☆▼92.30(SL92.80買い)-¥25,000
豪ドル円買い50,00090.70(SL90.20売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000131.50(SL132.00買い)
ドル円買い50,000129.30(SL128.80売り)
ユーロ円売り50,000138.00(SL138.80買い)
ユーロ円買い50,000136.00(SL134.30売り)
ユーロドル売り50,0001.0600
ユーロドル買い50,0001.0450(SL1.0400売り)
豪ドル円売り50,00093.50(SL94.00買い)
豪ドル円買い50,00091.50(SL90.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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