鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 127.80~129.30 |
ユーロ円 | 138.50~140.00 |
ユーロドル | 1.0780~1.0930 |
豪ドル円 | 93.80~95.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
パウエルFRB議長はIMF主催のイベントにて、次回5月FOMCで0.50%の大幅利上げが選択肢にあると言及したが、想定の範囲内と見なしている節がある。それでも米債券利回りの上昇を伴い、再びドルを買い戻す雰囲気が高まっているのも事実だ。ただ、FRBの急速な引き締め策がインフレ抑制に繋がるかは未だに懐疑的であり、NYダウは前日比368ドル安と軟調に推移している。FRBのシナリオ通りに年内の複数回利上げが実施された場合、米経済のリセッションを呼び込む可能性もあるだけに、あくまでも緩やかなペースでの引き締め策に留まるとの見解も少なくない。そんな中、市場には米金利の優位性もあるが、同時に、ロシア側からはウクライナ情勢に対して、胡散臭い情報が流れている。地政学的リスク、そして、中国経済の鈍化懸念などを背景にして、ドル買い需要は必然的に根強く、もう一段の上昇が見込まれている。反面、既にドルロングが積み上がっている関係上、加速的なドル上昇は見込みづらいのが現状である。
一方、ドル円は米金利上昇を背景に、底堅い展開ではあるが、既に20年ぶりの円安局面を迎えており、節目の130円台を目指すほどの勢いはないが、相対的にドルの買い戻しに焦点が集まっている。それでも様々な売買材料が回遊しており、拙速的な売買は手控えられている。引き続きレンジ幅ドル円127.80~129.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは前日デギンドスECB副総裁が7月会合での利上げを示唆したことで、一時ユーロを買い戻す動きが強まり、1.09台を回復していたが、米金利の優位性には勝てず、再び戻り売りが優先されて、1.08台半ば割れまで値を落としている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0780~1.0930を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、128円割れから押し目買いを勧めると共に、129円台前半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08割れから押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向を注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円129円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は127円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.09前後からナンピン売りと共に、1.08割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円128円割れではロング、129円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は138円台半ば前後から押し目買いと共に、140円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円前後から押し目買いと共に、95円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 127.40 | 129.70 |
ユーロ円 | 138.10 | 140.30 |
ユーロドル | 1.0730 | 1.0950 |
豪ドル円 | 93.40 | 96.60 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆94.50(SL93.80売り) |
2022年4月収支経過(01~22日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥130,000 | |
ユーロ円 | +¥160,000 | +¥30,000 |
ユーロドル | -¥76,700(-ドル550) | +$300 |
豪ドル円 | -¥30,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★△139.30(138.70ロングカバー)+¥30,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.0930(SL1.0980買い) |
前&日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 128.80(SL129.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 127.50(SL127.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 140.00(SL140.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.60(SL138.10売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0980(SL1.1030買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆△1.0870(1.0930ショートカバー)+$300 |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.80(SL96.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆94.50(SL94.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 129.20(SL129.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 127.90(SL127.40売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 140.30(SL140.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.80(SL138.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0920(SL1.0970買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0800(SL1.0750売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.00 |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.90(SL93.40売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。