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為替モーニング東京市場2022年5月9日

2022年05月09日
(コラム執筆時間:08時04分)

鈴木予想レンジ 

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円129.80~131.30
ユーロ円137.00~138.50
ユーロドル1.0480~1.0630
豪ドル円91.50~93.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

先週末発表された4月の米雇用統計では、労働市場のひっ迫に伴う賃金の高止まりなどが改めて認識されている。ただし数値自体は非農業部門雇用者数(NFP)が42.8万人と予想を上回ったものの、失業率は3.6%に留まり、市場の反応は限定的になっている。現時点ではパウエルFRB議長は0.75%の利上げにはネガティブではあるが、0.50%の大幅利上げを今後も続行する意向も示しており、米金利の優位性には揺るぎがない。リスク回避の動きも手伝い、ドルを買い戻す動きは顕著になっている。一部ではインフレ抑制を背景に、FRBは引き締め策を前倒しで行う可能性も指摘されているが、穿った見方になるが、FRBはインフレが鎮静化するまでは、次回以降も0.50%の大幅利上げを実施し、年内には0.25%のペースに戻す可能性があるとの憶測も浮上している。ただ、相場を取り巻く環境はウクライナ情勢や中国経済の減速懸念などもあり、また、米10年債利回りが既に3.1%台まで上昇している違和感もあり、米金利の動向は未だに流動的と見なす見解も少なくない。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるべきであろう。

一方、ドル円はファンダメンタルズ的にはFRBによるタカ派スタンスと日銀の金融緩和の継続と政策方針の相違があり、引き続き底堅い展開は否めない。黒田日銀総裁は円安をプラス要因になると述べてはいるが、日米10年債利回り格差は年初の1.5%前後から3%近くまで急拡大しており、否応もなしにドル買い並びに円売り基調を強めている。とは言え、対ドルでは年初から既に15円程度円安が進行しており、また、クロス円全般に対しても円売りが広がっているなど、円独歩安の状況に陥っており、当面、過度な円安期待は自重局面に差し掛かっている。引き続き直近のレンジ幅ドル円129.80~131.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルはウクライナ情勢での戦況が一進一退を続ける中、本日はロシアにおいて、ドイツ戦勝記念行事が控えており、拙速的な売買は手控えざるを得ないが、依然として、独自の買い材料が皆無に等しく、戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0480~1.0630を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、130円割れから押し目買いと共に、131円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05割れから押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円131円台を視野に同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、129円台半ば前後を中心に、130円割れから押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状では、ユーロドル1.05割れから押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている。

●クロス円は、ドル円130円割れではロング、131円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は137円前後から押し目買いと共に、138円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は91円台半ば前後から押し目買いと共に、93円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円129.20131.75
ユーロ円136.50139.00
ユーロドル1.04301.0670
豪ドル円91.1093.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート50,000☆138.00(SL138.50買い)
2022年5月収支経過(02~09日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円
ユーロ円
ユーロドル+¥48,000(+ドル350)+$350
豪ドル円
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り50,000☆138.00(SL138.50買い)
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000131.00(SL131.50買い)
ドル円買い50,000129.60(SL129.10売り)
ユーロ円売り50,000138.50(SL139.00買い)
ユーロ円買い50,000137.30
ユーロドル売り50,0001.0650(SL1.0700買い)
ユーロドル買い50,0001.0510(SL1.0460売り)
豪ドル円売り50,00093.20(SL93.70買い)
豪ドル円買い50,00091.80(SL91.30売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000131.30(SL131.50買い)
ドル円買い50,000129.80(SL129.20売り)
ユーロ円売り50,000138.50(SL139.00買い)
ユーロ円買い50,000137.20
ユーロドル売り50,0001.0630(SL1.0680買い)
ユーロドル買い50,0001.0480(SL1.0430売り)
豪ドル円売り50,00093.00(SL93.50買い)
豪ドル円買い50,00091.60(SL91.10売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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