鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 129.50~131.00 |
ユーロ円 | 137.00~138.50 |
ユーロドル | 1.0500~1.0650 |
豪ドル円 | 91.80~93.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国株式市場の大幅な下落を受けて、本日の東京株式市場の動向にも注目が寄せられていたが、日経平均は前日比185円高と反発し、辛うじて、2万7000円台をキープしている。相対的に日米の金融政策方針が真逆であることが株式市場の追い風になっているとも言えるが、米金利先高観測が現実味を帯びている以上、過度な株高期待は自重局面にある。そんな中、本日は4月米雇用統計の動向に注目せざるを得ないが、市場予想は非農業部門雇用者数が前月比+38万人、そして、失業率は完全雇用に近い3.5%と高水準である。市場はアフターコロナの様相を呈しており、改めて、ドルを買い戻す条件が整っていると言わざるを得ない。また、米10年債利回りが3%台を回復したこともあるが、反面、日本国債が0.25%でキャップされており、3%近い金利差は機関投資家やヘッジファンの投資対象になっている。ただ、ドルが主要通貨に対して、買われ過ぎレベルで推移しており、加速的なドル買いには黄信号が灯り始めているだけに、当面、ドルの更なる上昇局面では一旦清算入りと捉えた方が無難と見た方がリスクの軽減に繋がるであろう。
一方、ドル円は再度円キャリートレード志向を強める可能性もあり、底堅い展開を強いられている。ただ、拙速的な米金利引き締め策がインフレ抑制に繋がるかは懐疑的であり、引き続き直近のレンジ幅ドル円129.50~131.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢が足かせとなり、戻り売りが優先されているが、ドル円と同様に、下限レベルで推移しており、過度なユーロ安期待は後退している。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0500~1.0650を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、129円台半ば前後から押し目買いと共に、131円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円131円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、129円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている。
●クロス円は、繰り返しなるが、ドル円129円台半ば前後ではロング、131円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は137円前後から押し目買いと共に、138円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円割れから押し目買いと共に、93円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 129.00 | 131.60 |
ユーロ円 | 135.70 | 139.00 |
ユーロドル | 1.0450 | 1.0700 |
豪ドル円 | 91.25 | 93.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆138.00(SL138.50買い) |
2022年5月収支経過(02~06日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | ||
ユーロドル | +¥48,000(+ドル350) | +$350 |
豪ドル円 |
前日の売買 東京市場(5/02)
ユーロドル売り | 50,000 | ★△1.0630(1.0560ロングカバー)+$350 |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 131.00(SL131.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 129.50(SL129.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆138.00(SL138.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 136.50(SL136.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0620(SL1.0670買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0480(SL1.0430売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.50(SL94.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.00(SL91.50売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 131.00(SL131.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 129.60(SL129.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 138.50(SL139.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 137.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0650(SL1.0700買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0510(SL1.0460売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.20(SL93.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.80(SL91.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。