鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.30~110.30 |
ユーロ円 | 129.30~130.30 |
ユーロドル | 1.1770~1.1870 |
豪ドル円 | 80.30~81.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日公表された国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通しで、2021年の世界成長率予測を6%に据え置いたものの、新型コロナワクチンの普及状況が先進国と途上国の経済回復の格差を広げると判断している。そして、今年の世界経済は20年のマイナス3.2%成長から回復し40年ぶりの高成長となる見込みではあるが、相対的にはワクチン普及率の格差だけでは予測不可能な状況にあるとの見方も少なくない。その中、中国当局によるテクノロジー業界などへの締め付け強化を受け、中国株式市場が大幅下落、米国株式市場にも波及しており、米国株式市場は軒並み下落、そして、米債券利回りが再び低下し始めるなど、マーケットは安全資産の円買いに波及している。いずれにしても、市場は今晩のFOMCの動向やパウエルFRB議長の発言に注目しており、相対的に動意薄の展開が予想される為、引き続き直近のレンジ幅でジックリ待機策が賢明であろう。
一方、ドル円は米金利の低下も手伝い、110円割れと警戒感を強めているが、依然として、リスク回避のドル買いと円買いが同居しており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円109.30~110.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルも米金利の低下を背景に、1.18台半ば近辺まで買い戻されているが、更なる独自の買い材料が皆無に等しく、戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1770~1.1870を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば割れから押し目買い共に、110円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17台半ば前後から押し目買いと共に、1.18台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円台半ば割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状ではユーロドル1.18台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.17台半ば前後を中心に、1.17台後半から押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円109円台半ば割れではロング、ドル円110円半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円台半ば割れから押し目買いと共に、130円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば割れから押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.70 | 110.85 |
ユーロ円 | 128.70 | 130.80 |
ユーロドル | 1.1715 | 1.1925 |
豪ドル円 | 79.80 | 81.85 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆109.70(SL109.30売り) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆129.70(SL129.30売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆▼110.00(SL109.70売り)-¥15,000 |
2021年7月収支経過(01~27日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | -¥15,000 |
ユーロ円 | +¥50,000 | |
ユーロドル | +¥58,500(+ドル450) | |
豪ドル円 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆110.00(SL109.50売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ★△81.50(80.80ロングカバー)+¥35,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.50 |
ドル円買い | 50,000 | ☆109.70(SL109.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.50(SL129.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1850(SL1.1900買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1750(SL1.1700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.50(SL82.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.50(SL80.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.20 |
ドル円買い | 50,000 | 109.30(SL108.90売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.30 |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.30(SL128.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1850(SL1.1900買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1750(SL1.1700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.30(SL81.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.30(SL79.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。