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第777回 ドル/円の月足が終値で「雲」を上抜けるかに注目

2021年10月18日

 先週はドル/円、クロス円の上昇に拍車がかかる格好となった。
ドル/円は週末にかけて114円台に乗せる動きとなり、一時は2018年10月高値=114.55円に顔合わせする場面もあった。クロス円全般が強い上げ基調を続けていることから考えるに、どちらかと言うと「ドル高よりも円安」の様相の方が色濃い。
足元の円安を演出しているのは、原油高を一因とする「日本売り」の流れということになろう。結果的に円安が進むことで、日本のエネルギー輸入額が一段と膨れ上がり、貿易収支の悪化が見込まれるようになることが、さらに円安傾向を強めている。もちろん、金融政策の正常化に舵を切ろうとしている米国や英国の中銀と日銀の政策方針との“温度差”があまりにも大きいことに焦点が当たっているフシもある。

もちろん、ドル自体がその強みを増していることも確かである。
先週13日に公表された9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容から、次回11月のFOMCでテーパリング開始の決定が下される可能性が高いとの感触は一強まっている。もはや、そのこと自体は織り込み済みでドルの上値を一段と拡げるほどの材料にはなり得ないが、下値をしっかりと支える材料ではあると見られる。
また、先週は13日に発表された9月の米消費者物価指数(CPI)や15日に発表された9月の米小売売上高などが事前の想定以上に強めの結果であったことも、米国債利回りとそれを背景とするドル/円の上昇を後押しした。
米CPIの上昇は、考えようによって米国経済の先行き懸念材料ともなりかねないが、同時に米消費の力強い回復を示すデータも出ていることで、市場は安心感を強めているものと考えられる。まして、足元で始まっている米大手金融機関・主要大手企業の第2四半期決算発表において今のところ好結果が続いていることも、米株価の上昇を通じて米国経済の先行きに対する期待とドル/円の強気基調を演出している。

注目しておきたいのは、このところドル/円が上値追いの展開を続けていることによって、10月の月足ロウソクが一目均衡表の月足「雲」を上抜ける展開となっていること。
もちろん、最も重要なのは月末終値ということになるわけだが、仮に月末時点においても「雲」の上方に位置しているようであれば、チャートフェイスから受ける印象は大きく変わってくる。そうなると、月足の「遅行線」も26カ月前の月足ロウソクが位置するところを上抜けることとなる。
目先は、やはり2018年10月高値の114.55円処をクリアに上抜けてくるかどうかが最大の焦点であり、クリアに上抜ければ一つの心理的節目でもある115円台が視野に入ってくることとなろう。むろん、一旦はスピード調整を交えてもおかしくはなく、その場合は9月22日安値とその後の安値を結ぶサポートライン(チャネル下辺)が下値の一つの目安ということになろう。

一方、先週のユーロ/ドルは一目均衡表の週足「雲」下限水準を一旦試したところで下げ止まり、目先はリバウンドの動きが生じている。先週13日に日足の「転換線」を上抜けて、以降は同線が下値をサポートしている。
目下は、9月3日高値から直近安値までの下げに対する23.6%戻しを試しており、当面は38.2%戻しの1.1650-60ドル処まで値を戻せるかどうかに注目しておきたい。どこまで戻せるかを見定めながら、基本は戻り売りの構えで臨みたい。もちろん、再び日足の「転換線」をクリアに下抜けてきた場合には、そこからの下値リスクに要警戒である。
ちなみに、英中銀の年内利上げ期待を背景にリバウンドを加速させているポンド/ドルは日足「雲」に到達してきており、今週は同水準を上抜けるかどうかが注目される。

(10月18日 07:00)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。


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