FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

マネパ為替分析 日刊レポート

最新の記事

本日は「決め手に欠ける」…!?

2021年05月11日

◆ “下値の堅さ”は相変わらずも、“上値の重さ”も… - 108円後半

ネガティブサプライズとなった先週末の米雇用統計を引きずる中、NYタイム序盤までは“上値の重さ”を強いられました。
しかしその後は「米10年国債利回り上昇」に伴って、緩やかに買い戻されていきました。
背景となったのは、「3人のFRB要人発言」でした。

エバンス・シカゴ連銀総裁/デイリー・サンフランシスコ連銀総裁/カプラン・ダラス連銀総裁は昨日、『先週末の米雇用統計は短期的な下押し要因』との楽観姿勢を相次いで示しました。
特にカプラン総裁は『緩和縮小(いわゆるテーパリング)はそう遠くない将来にスタートすべき』との主張を改めて示したこともあり、「米10年国債利回り」は“1.61%手前”へと上昇する場面が見られました。
上昇していた「NYダウ」がマイナス圏へ転落する一方で、これに引っ張られたドル円は緩やかに買い戻されていきました。
もっともリスク資金的には“株安→円買い”が併存していることもあり、「方向性が定まった」というわけではなさそうです。
“108.80円前後”へ持ち直した後は“揉み合い”となり、昨日の取引を終えています。


◆ いずれも中途半端 - 本日の予定

本日の経済指標は「中CPI/PPI」「独・欧ZEW景況感調査」くらいしか主だったものが見当たらず、「米経済指標」に関しては皆無という状況です。
「FRB要人発言(ブレイナードFRB理事/ウィリアムズNY連銀総裁)」も予定されていますが、昨日発言(米雇用統計は悲観せず/足元の物価上昇は一時的)を踏まえれば“本日も同様”と見るのが自然です。
さらに「米3年債入札」も予定されていますが、“本番(米10年債入札)は明日”といったスケジュール感にもなります。
つまり本日に関しては、“中途半端(方向感は定まりづらい”と見るのが自然…?

テクニカル的な上方ブレイクには、“5/3~5/7の61.8%戻し(109.176円)”超えが必要です。
一方で下方ブレイクには、“5/7安値&4/23~5/3の61.8%押し水準(108.337円)”割れ必要となります。
“200週移動平均線(108.900円)”に収斂して引けた昨日の状況を踏まえれば…?
「どちらに抜けるか?」を見極めながらも、本日に関しては「同水準での揺れ動き」と見るのが妥当といえるかもしれません。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.374(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:109.283(5/7高値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値3:109.176(5/3~5/7の61.8%戻し、週足・一目均衡表転換線、100月移動平均線、+1σ)
上値2:109.052(5/10高値、50月移動平均線ピボット1stレジスタンス)
上値1:108.979(50日移動平均線、日足・一目均衡表基準線/転換線、大台)
前営業日終値:108.845(200週移動平均線)
下値1:108.661(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値2:108.465(5/10安値)
下値3:108.337(5/7安値、4/23~5/3の61.8%押し水準)
下値4:108.220(-1σ、ピボット2ndサポート)
下値5:108.044(4/27安値、大台)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ