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マネパ為替分析 日刊レポート

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もう一段の巻き戻し”だけでは…!?

2021年11月30日

◆ 一応落ち着いた… - 一時“114円手前”へ 

いわゆる「オミクロン株ショック」は週が明けても引きずり、『15の国・地域で感染者確認』と報じられた欧州タイム序盤には“112.986円”へとさらに値を落とす場面も見られました。
しかしながら『現時点で死者が報告されていない』『従来株に比べても感染力は特に強い訳ではない』との世界保健機関(WHO)の見解で、流れは変わりました。

過度のリスク回避姿勢が“和らいだ”ことで、米10年債利回りは“上昇(1.47%→1.56%)”、欧州株・米国株は“反発(NYダウは+373ドル)”を見せる中、ドル円は“113.953円”へと値を戻していきました。
ただ“114円回復”に至ることはありませんでしたので、その後は“113円半ば”へと押し戻されて、昨日の取引を終えています。


◆ それでも「米金利先高観」へのテーマ移行は、まだ早い…?

デルタ株での教訓もあって、「各国は水際対策(危機管理)」は迅速に執り行われています。
また『新たなロックダウンは想定していない』とのバイデン米大統領発言も飛び出し、「過度な悲観論」は広がりづらくなっています。
そうなると“もう一段の巻き戻し”を期待しながらも、「次なる材料」を探しにかかる展開が想定されるところです。
その第1候補として挙げられるのが、「パウエルFRB議長の上院・議会証言」です。
その先には「米テーパリングのペースアップ」「利上げ時期の前倒し」が見え隠れしていますので、「米金利先高観」にテーマ移行してもおかしくないところといえます。

ただし昨日公表された事前原稿を見ると、『オミクロン株は経済・雇用の下振れリスク』『インフレの不確実性は増幅』と明記されていました。
そうなると「米金利先高観」にこのまま移行する展開は想定しづらく、“もう一段の巻き戻し”のみに頼るということにもなりかねません。
いかにも“パワー不足”といわざるを得ない状況では、“上値期待”もそこそこにとどめておく必要が…?

「オミクロン株の続報(感染力&ワクチン効果等)」には注意を払いつつ、本日は「“113円台”での揺れ動き」と見ておくべきかもしれませんね。
“113.30-00円”にはドル買いオーダー、“113.80-114.00円”にはドル売りオーダーが、どちらもまとまった規模で設定されているとも聞き及びますので…。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:114.459(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:114.252(11/24~11/29の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値3:114.098(20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、)
上値2:113.953(11/29高値、11/24~11/29の38.2%戻し水準、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:113.794(11/29高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:113.537
下値1:113.408(-1σ)
下値2:113.264(50日移動平均線)
下値3:113.167(週足・一目均衡表転換線)
下値4:113.000(大台、11/29安値、ピボット1stサポート)
下値5:112.931(日足・一目均衡表先行スパン上限)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:82.000(大台)
上値4:81.858(11/23~11/26の50%戻し、100日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:81.756(20週移動平均線)
上値2:81.531(11/23~11/26の38.2%戻し)
上値1:81.404(11/29高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:81.094(大台、-2σ)
下値1:80.832(11/29高値後の押し目)
下値2:80.628(11/29安値、ピボット1stサポート)
下値3:80.472(11/26安値)
下値4:80.266(ピボット2ndサポート)
下値5:80.000(大台)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

153.281(11/23安値、20日移動平均線)
153.167(11/17~11/29の61.8%戻し)
153.077(11/22安値)
153.000(大台)
152.695(11/17~11/29の50%戻し、100日移動平均線)
152.638()
152.500(200日/20週移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
152.222(11/17~11/29の38.2%戻し、-1σ)
152.000(大台)
151.920(11/29高値)
151.690(11/29高値後の戻り高値)
前営業日終値:151.182
151.000(大台、11/29安値後の押し目、-2σ)
150.691(11/29安値、50週移動平均線)
150.198(10/4安値)
150.000(大台)
149.539(週足・一目均衡表先行スパン上限)
149.233(10/1安値)
149.012(9/22安値、大台)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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