◆ “巻き戻し”継続 - 113円後半
『ファイザー製ワクチン3回接種で、オミクロン株に効果』
オミクロン株への懸念はさらに後退し、“リスク回避の巻き戻し”もさらに進行しています。
このため逃避資金が流出した米10年債では、利回りが“11月29日以来の水準(→1.53%)”へと急上昇しました。
一方でNYダウは“続伸”こそしたものの、FOMCを控えるスケジュール感ということもあり、“利益確定売り”が目立っています。
このため“リスク選好→円売り”に傾斜し切るには至っておらず、ドル円も“114円回復”には至りませんでした(高値は113.950円)。
◆ “リスク選好”に傾斜しやすい地合いだが…?
「重症化度合いは高くない」上に「ワクチン効果」まで囃され始めると、“リスク選好(少なくともリスク回避の巻き戻し)”は今後も進行しやすいと見るのが自然です。
このため“崩れる”とは思いませんが、ただしマーケットの目は「FOMC(14-15日)」へとすでに向いている印象があります。
そうなると“一方向への動意”は手控えられやすく、“もう一段の上値追い”に関しても抑制圧力がかかる可能性が否めないところでもあります。
オーダー状況を見ると、“113.90-114.00円”に設定されたドル売りオーダーはそのままに、“114.20-40円”にも新たに追加設定されているとも聞き及びます。
「オミクロン・ショック前水準(115.00-10円)」を考えれば、“上振れ余地あり”と見るのが妥当かもしれません。
しかし度合いの違いこそあれども、リスク選好は“円売り”のみならず“ドル売り”にも機能する要因です。
「方向感定まらず」になりやすいという現状まで踏まえれば、「センチメント改善」は認識するものの、引き続き「幅の広いレンジ内」との見方を堅持し、その上で「過度な上値追い期待」にはより警戒度を強めておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.375(11/24~11/30の61.8%戻し)
上値4:114.294(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:114.023(11/24~11/30の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値2:113.953(11/29高値、12/8高値、20日移動平均線)
上値1:113.847(週足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:113.700
下値1:113.584(50日移動平均線)
下値2:113.419(12/3~12/8の38.2%押し)
下値3:113.309(12/8安値、日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stサポート)
下値4:113.241(日足・一目均衡表転換線、12/3~12/8の50%押し、-1σ)
下値5:113.090(12/3~12/8の61.8%押し)
◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:82.072(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
上値4:81.996(日足・一目均衡表基準線、大台)
上値3:81.874(20日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:81.794(100日移動平均線、12/8高値)
上値1:81.643(20週移動平均線)
前営業日終値:81.531
下値1:81.324(月足・一目均衡表先行スパン上限)
下値2:81.192(12/8安値後の50%押し)
下値3:81.070(12/8安値後の61.8%押し)
下値4:81.000(大台)
下値5:80.900(ピボット1stサポート、12/8安値後の76.4%押し)
◆ ポンド円 抵抗・支持ライン
152.025(20日移動平均線、大台)
151.920(11/29高値)
151.841(11/17~12/3の50%戻し)
151.630(11/30高値、12/6高値)
151.127(12/7高値)
151.000(大台)
150.844(50週移動平均線)
150.698(12/8高値)
150.452(日足・一目均衡表転換線)
150.303(-1σ)
前営業日終値:150.013(大台)
149.539(週足・一目均衡表先行スパン上限)
149.360(12/8安値)
149.050(12/6安値)
148.947(9/21安値、12/3安値、大台)
148.560(-2σ)
148.458(7/20安値)
148.113(3/2安値)
148.000(大台)
147.409(2/26安値)