FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

今週の為替相場、武市はこう見る

最新の記事

今週の為替相場、武市はこう見る [2020年11月24日(火)]

2020年11月24日

先週も「新型コロナワクチン開発」と「新型コロナ感染再拡大」という、相反するテーマに揺れ動く展開となりました。
ただし「リスク選好時は“ドル売り”」「リスク回避時は“円買い”」と、「何が何でも下方向」は継続しています。
このため「テーマは変わる」が、「方向性は変わらない」という“違和感(無理やり感)”も目立ち、ドル円は“ほぼ一方通行的”に押し下げられていきました。

こうして週央(18日)には“103.651円”へと値を落としたドル円でしたが、その後は“割り込む”には至りませんでした。
「前日の安値を割り込んで下値を拡大(lower lows)」「前日の高値の手前で上値を抑えられる(lower highs)」といった「典型的な下落トレンド」が止められたことで、「下方向へのモメンタム」は次第に和らいでいったからです。
さらに「(3週連続となる)新型コロナワクチン開発」が飛び出し、「好内容の米経済指標(製造業PMIは2014年9月以来/サービス業PMI2015年4月以来の高水準)」も報じられたことから、マーケットは“リスク選好→巻き戻し”へと転じました。
こうしてドル円は、“104.633円”へと反発しています。

「米感謝祭(26日)」「ブラックフライデー(27日)」という“実質4連休(27日は祝日ではありませんが…)”のスケジュール感を考えれば、“もう一段の巻き戻し(ポジション調整)”は十分に期待されるところです。
しかし「次の米財務長官はイエレン前FRB議長」との一部報道は、“マーケットの安心感(リスク選好)”をもたらすとともに、
“積極的な財政出動(ドル売り)”への思惑を後押ししると見るのが自然です。
結果的に“リスク選好(ドル売り+円売り)”の中で、“財政出動(ドル売り)”との思惑が目立ってもおかしくない…?

目先は“もう一段の巻き戻し”を期待しつつも、“過度の上値期待”はやはり避けるべき局面といえるかもしれません。
“11/11~11/18の61.8%戻し(104.900円)”ともほぼ重なる“50日移動平均線(本日は104.940円)”を明確に突破できれば、また話は変わってくるのでしょうが…。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 今週の為替相場、武市はこう見る > 今週の為替相場、武市はこう見る [2020年11月24日(火)]