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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2021年05月31日(月)]

2021年05月31日

「欧テーパリング期待」が後退する中、先週は“(ユーロ円主導の)円買い戻し”が活発化する場面が見られました。
この影響からドル円は一時“108.561円”へと低下したものの、月末要因に伴って「米10年物国債利回り」が下げ渋りに転じると、ドル円も“底堅さ”が顕著に表れました。
その後は「米6兆ドル規模のインフラ拡充予算を提案」との一部報道もあって反発度合いを加速させると、週末には“110.197円”まで上値を伸ばす場面を見せました。
もっとも「米インフレ上昇は一時的」との見方は根強く、米・英3連休を控えた「ポジション調整」も加わったことで、“110円台”を維持することは叶わず、先週末の取引を終えています。

「NZ/英利上げ観測」が浮上したことで、「米テーパリング期待」も高まりやすい地合いにあると見られます。
特に週末には「米雇用統計」が控えていますので、ここで“米雇用堅調”との見方がはっきりすれば、思惑はさらに加速する可能性も否めないところです。
一方で今週は「(前哨戦を含めた)主要な米経済指標」が目白押しというスケジュール感になっています。
このため「結果を見てから…(様子見)」との意識も浮上しやすく、はっきりするまでは“動意薄(動きづらい)”といった展開も想定されるところです。

それでも「テーパリングに最も遠いのは日本(円)」との認識は、変わらないと見られます。
このため「米テーパリング期待」が「米株安」につながる場面が発生したとしても、“リスク回避→円買い”が加速する展開は想定しづらい…。
一方で「米10年債利回り上昇」ともなれば、それが“ドル買い”へとつながる可能性はそれほど低くはない…。

大台到達の影響もあり、目先は“上値の重さ”が先行する可能性は否めないところがあります。
それでも“下値の堅さ”がより顕著となる展開を、今週は想定したいところです。
「注目の米経済指標」の結果を、一つ一つ確認しながらにはなりますが・・・。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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