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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2021年06月14日(月)]

2021年06月14日

先週は109円台で揉みあう展開でした。

注目の「米消費者物価指数(CPI)」は、事前予想を上回る“好内容(前年比:+5.0%《2008年8月以来》/同コア:+3.8%《1992年6月以来》)”でした。
しかし「米早期テーパリング観測」が浮上することはなく、「米10年国債利回り」は“低下《1.53%→1.42%》”を余儀なくされました。
これに引っ張られる格好で、ドル円も一時“109.297円”へと値を落としています。

もっとも“下値の堅さ”も相変わらずでした。
このため“ドル売り”に一旦は押されたものの、すぐさま“ドル押し目買い”へと転換したことで、翌11日にはすぐさま“109.838円”へ値を戻す動きも見せています。
こうして“下値の堅さ”と“上値の重さ”の狭間で揺れ動く中、方向感が定まることはありませんでした。

今週の注目となるのは、何といっても「FOMC(15-16日)」となります。
足元の「米10年債利回り低下」は、『インフレは一時的』とのFRB見解に沿った動きといえます。
このため著しく“タカ派”に傾斜する展開は想定しづらく、特に“大台(110円)”手前では“上値の重さ”が意識される展開が想定されるところです。

一方で10日発表の「米新規失業保険申請件数」は、“パンデミック以降の最低(37.6万件)”が記録しています。
これは「米早期テーパリング観測」が意識される続ける要因と見られ、少なくとも“燻り続ける”と考えるのが妥当といえます。
「金利見通し(ドット・チャート)」が大きく変更される展開は期待薄ですが、わずかでも“タカ派寄り(前回は2023年まで利上げの予想が5人→7人に増加)”へと傾斜すれば、サプライズ的に“ドル買い”が台頭する展開は想定し得る…?

後は「結果次第」であり、発表までは「動きづらい」という展開が想定されますが、だからといって「動かない(膠着)」と決めつけるのは、些か危険と考えておきたいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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