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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2022年5月23日(月)]

2022年05月23日

「リスク回避姿勢」に押された先週は、“ドル買い”よりも“円買い(戻し)”が勝りました。
このため「好調な米小売売上高(+0.9%、前月は+1.4%に上方修正)/前月・事前予想を上回った鉱工業生産(+1.1%)」にて“129.771円(17日)”へ反発したの後は、上値を押さえ込まれているのが実状といえます。
一方で「予想外に増加した米新規失業保険申請件数(21.8万件)/20年5月以来へと急低下したフィラデルフィア連銀製造業景気指数(2.6)」にて“127.034円(19日)”に押し下げられても、崩れるには至っておりません。
その後は下値の堅さも目立っており、“127.880円”に押し戻されて先週末の取引を終えています。

「日米金融当局の立ち位置の違い」は何ら変わっていないものの、「6月/7月の米0.50%利上げ」がほぼ織り込まれているだけに、「9月の米0.50%利上げ」への思惑でも新たに強まらなければ、金利面での“ドル買い”はさらに緩む展開が懸念されるところです。
一方でNYダウはすでに“(短期的な)下落往き過ぎ”の域に到達しており、これらを調整する動きが入らないとも限りません。
そうなると“巻き戻し”は必至であり、それはドル円にも波及すると見るのが自然です。

「7月の欧利上げ」への思惑から“ユーロ買い(戻し)→ドル売り”となってドル円の上値を重くしている印象もありますが、「欧州の経済鈍化」は目の前に突き付けられた“現実”です。
一方で「拙速的な金融引き締め」にして「米国の経済鈍化」も懸念されていますが、こちらはあくまで“懸念”に過ぎません。
そうなると、積み上がった“ドル買い”が巻き戻されているとはいえども、それが継続するという展開は想定しづらい…?

もちろん“ネックライン(4/27安値:126.923円)”を割り込むと、“4/18安値&3/31~4/28の50%押し(126.238円)”、“従来のレンジ上限を突破した3/10~5/9の38.2%押し(125.400円)”まで突っ込む可能性はゼロではありません。
また調整色が緩む気配は現時点で見られておらず、失速感も鮮明になりつつあるだけに、懸念は募るところでもあります。
それでも現在の動きは「あくまでポジション調整の一環」との認識を持ちながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。

《12:00》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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