FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

今週の為替相場、武市はこう見る

最新の記事

今週の為替相場、武市はこう見る [2022年6月20日(月)]

2022年06月20日

まさに先週は“右往左往(上を下へ?)”といった1週間でした。

まず前週末の「米CPI(+8.6%は1981年12月以来の伸び)」を背景に、15日の「FOMC」では“0.75%の大幅利上げ”が実施されました。
ただし「米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙」の事前報道で織り込まれていたこともあり、発表前に“135.576円”へ駆け上がった後は、徐々に値を落とし始めました。

一方で翌16日の「スイス政策金利」では、はっきりいって“サプライズ”だったといえます。
“想定外の0.50%利上げ”が敢行されたことで「日銀も利上げで追随」との思惑が台頭し“円買い(戻し)”が優勢となったからです。
この影響から“131.482円”へと一気に売り込まれた後、今週のもう一つの注目「日銀金融政策決定会合」が行われました。
そして結果は“据え置き(現状維持)”となったことで、そうした思惑は一気に“巻き戻される”格好となりました。
こうして「壮大な往って来い(135.576円→131.482円→135.424円)」を演じたドル円は、そのまま“135円付近”で先週末の取引を終えています。

「日米金融当局の立ち位置の違い」は鮮明ですので、金利面では“ドル買い+円売り”が促されやすいのは否めないところがあるのが事実です。
しかし株安等を背景に、センチメントは悪化しています点も否めないところです。
このためドル円では“綱引き(ドル買い⇔円買い、もしくはドル売り⇔円売り)”になりやすく、「急激な円売り」や「インフレ高騰」への懸念もあって「(近い将来に日銀も)緩和政策の修正を迫られる」との思惑も残存しやすいというマーケット環境でもあります。
さらに今週は「参院選告示(22日)」「パウエルFRB議長・議会証言(22-23日)」に加えて、「日銀会合議事録(22日)」「本邦CPI(24日)」を控えるスケジュール感でもあります。
そうなると金利面では“ドル買い+円売り”が促されても、センチメント面での“綱引き”から「方向感定まらず」となる可能性も否めない…?

基本は“上方向”であり、前記イベントは“あくまで結果次第”という面もありますが、目先に関しては「一方向へのポジション形成は手控えられやすい」と見ておく必要がありそうです。

《12:05》

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 今週の為替相場、武市はこう見る > 今週の為替相場、武市はこう見る [2022年6月20日(月)]