新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコ中銀は予想通り利下げ】
トルコ中央銀行は23日の会合で一部の予想通り政策金利を1%引き下げ18%としました。
トルコ中銀は声明で①、堅調な外需の影響で第3四半期も引き続き強い成長が続く、②良好な外需と金融引き締め策が経常収支にプラスの影響を与えている、③今年の後半経常収支は黒字になると予想され、経常収支の安定は物価安定の目標にとって重要、④食料と輸入価格の上昇や供給の制約など供給サイドの要因によって引き起こされておりインフレの上昇は一時的な要因による、⑤金融政策が影響を与える可能性のある需要要因、コアインフレの進展、供給ショックの分析をし、金融政策の見直しが必要と判断して金利引き下げをした⑥インフレの恒久的低下し示し、中期目標の5%が達成されるまで利用可能なすべての方法を利用する。このように述べています。
USD/TRY 日足BIDチャート
決定を受けてドルトルコリラは8.7964リラまで上昇しましたが節目の8.80は超えていません。
TRY/JPY 日足BIDチャート
リラ円は13.296円まで下落しました6月2日の安値12.25円がサポートされています。12.70円がレジスタンスになり、ここを抜けなければ12.25~12.70円のレンジを予想します。
【南アフリカ準備銀行は据え置き】
23日に南アフリカ準備銀行は政策金利を3.5%に据え置きました。21年のGDPは4.2から5.3%に上方修正、22年は2.3から1.7%に下方修正しました。グガニャゴSARB総裁は経済と財政は不安定な状況が続く、弱い雇用が家計支出を遅らせていると発言しました。
15日に発表された7月の小売売上高は前月の10.5%、予想の9.6%を大きく下回る-0.8%となりました。数字を受けてランドの売り材料になりました。また南アフリカの主要輸出品であるプラチナ価格が9月6日の1020ドル付近から20日には900ドル割れまで下落したことなどでランドは売られました。
USD/ZAR 日足BIDチャート
ドルランドは10日の安値14.0530ランドから21日には14.8881ランドまで上昇しました。しかしFOMC後のリスクオンの流れを受けて14.59ランドまで下落しています。14.50ランド付近が短期的なサポートとなり、ここを下抜けすれば14.2ランド付近への下落を予想します。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
ランド円は21日に7.317円まで下落しましたが、7.541円まで上昇しています。このレベルには一目の転換線7.554円、25日移動平均線7.527円が位置しレジスタンスとして機能しています。ここが上抜けできないと7.31~7.55円のレンジ、上抜けすれば7.65円付近への上昇を予想します。
【ペソはレンジが続く】
中国のTPP加盟申請に続き台湾が22日にTPPに正式に加盟を申請しました。中国の加盟申請に対しシンガポールとマレーシアは歓迎する立場を表明しました。しかしメキシコは慎重な姿勢を示しています。メキシコの最大の貿易相手国は米国ですから、メキシコも米国の顔色を見ながら慎重な姿勢を続けるのではないでしょうか。
USD/MXN 日足BIDチャート
ドルメキシコペソは16日に19.8396ペソまで下落後に、中国恒大問題で世界的にリスクオフでドル買いになると20.1939ペソまで上昇しました。FOMCでは予想通り11月のテーパリングが予告され全般的にリスクオンの流れとなりドルメキシコペソは一時19.9263ペソまで下落しました。20.20付近がレジスタンスになり引き続き19.80~20.20のレンジを予想します。
MXN/JPY 日足BIDチャート
ペソ円もリスクオフの流れを受け21日に5.412円まで下落しましたがレジスタンスになっていた5.46円を上抜けして5.5円まで上昇しています。5.46円が短期的なサポートとなり5.5円が上抜けできれば5.52円への上昇を予想します。