新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコのインフレ率は上昇】
4日に発表された9月の消費者物価指数は前年同月比19.58%に上昇し8月の19.25%からさらに上昇しました。
食料品の価格が特に上昇しており食料品は前年同月比29%ほどとなりCPIの数字を上回っています。生活費の上昇は国民生活を圧迫しておりエルドアン大統領の与党の支持率は低下しています。
カブジェオール・トルコ中銀総裁は6日に国内投資家との電話会見で、インフレに対応した政策は十分に引き締め気味であり、コア物価指数は短期的に低下する見通しだと述べました。総裁は過去1年にわたり引き締め政策を実行しており、先月の19%から18%への引き下げは引き締め政策の変更ではないと述べました。
USD/TRY 日足BIDチャート
ドルトルコリラは29日に8.9539リラまで上昇後に8.8リラ付近がサポートされ8.8~9リラのレンジを予想します。
TRY/JPY 日足BIDチャート
利下げを受けてリラ円は24日に12.429円まで下落しましたが、今週は12.475~12.57円の狭いレンジで推移しています。12.47がサポートされ12.60がレジスタンスとなっており、12.60円を上抜けすれば12.70円付近への上昇を予想します。
【南アランドはレンジの動き】
米長期金利の上昇や、中国恒大の債務問題などで前週にランドは15.2423ランドまでドル高ランド安が進みました。5日にハニャホ南アフリカ中銀総裁がインフレリスクが顕著になれば行動する用意があると述べました。総裁の発言以降ドルランドは15ランドを割れて推移しています。
USD/ZAR 日足BIDチャート
今週のドルランドは14.8121~15.1871と狭いレンジで推移しています。14.81ランに25日移動平均線に位置し、このレベルがサポートとなり14.80~15.20ランドのレンジを予想します。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
今週のランド円は7.342~7.498円のレンジでした。7.337円に250日移動平均線が位置し、ここがサポートレベルとして機能しています。75日移動平均線が位置する7.518円付近がレジスタンスとなり7.337~7.518円のレンジを想定します。
【ペソ売りが継続】
今週のドルペソは20.4017~20.8757ペソのレンジになりました。一時20.8757ペソまでドル高ペソ安が進みました。
米長期金利上昇でドル高の流れでドルペソは20.8757ペソまで上昇しましたが、その後は20.65付近で推移しています。
メキシコ中銀は9月30日の会合で0.25%の利上げを行いました。インフレが加速したことに対して手を打ってきたのですが、声明に織り込まれたメキシコ中銀のインフレ見通しも上方修正され10~12月期もインフレが加速することを想定しています。このことを考慮すると次回11月11日の金融政策理事会での利上げの可能性も出てきています。
しかし短期的にはドルの長期金利上昇によるドル高の流れでペソは売られています。
USD/MXN 日足BIDチャート
ドルペソを上昇後の押し目である20.40ペソ付近が短期的なサポートとなり、ここが維持されれば20.40~20.90のレンジを想定します。
MXN/JPY 日足BIDチャート
ペソ円は6日に5.339円まで下落しましたが、5.35円付近に250日移動平均線が位置し短期的なサポートなっています。一方で5.45円前後に一目の基準線、25日移動平均線、一目の雲が位置しレジスタンスになっています。5.35~5.45円のレンジを予想します。