新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコ中銀は予想を上回る利下げ】
21日の金融政策会合でトルコ中銀は政策金利の1週間レポ金利を18%から16%に引き下げました。
声明では主要な指標は堅調な国内経済を示しており、経常収支の改善は輸出の上昇傾向によって今後も継続と予想。インフレ率の上昇は供給サイドの要因によって引き起こされている。金融引き締めは商業ローンに対して想定よりも高い収縮効果をもたらし始めている。
インフレが恒久的な低下を示し中期的な5%の目標が達成されるまで、利用可能なすべてのツールを利用していくと述べました。
USD/TRY 1時間足BIDチャート
政策金利が予想を超える2%の下げ幅だったことでリラの下落が加速し、ドルトルコリラは9.5330リラまでドル高リラ安が進行しました。
TRY/JPY 1時間足BIDチャート
リラ円も一時11.90円まで下落し、それぞれリラは最安値まで下落しました。
中央銀行の中立が担保されない中で、リラの底は今のところ見通せず下落トレンドは継続と思われます。
【南アフリカ中銀の政策スタンスは】
20日に発表された9月の南アフリカの消費者物価指数は前月比0.2%と前月の0.4%と一致、予想の0.3%からは低下しました。前年比では5%と前月の4.9%を上回り、予想の5%と一致しました。
一部低下しましたが南アフリカ中銀に対する利上げ圧力が高まっています。ロイターの調査によると南アフリカ中銀の利上げは来年第1四半期と予想されています。しかし一部には来月の利上げ予想も出てきています。
また、南アフリカの重要輸出品のプラチナ価格が1065ドル付近まで上昇していることも、ここまでのランド高の要因になっています。
USD/ZAR 1時間足BIDチャート
ドルランドは14.3442ランドまでドル安ランド高が進みました。しかし14.3442で一旦反発し14.6868ランド付近まで反発しました。14.70ランド付近が短期的なレジスタンスとなり、14.30~14.70のレンジ、ここを上抜けすれば14.85ランド付近への上昇を予想します。
ZAR/JPY 1時間足BIDチャート
ランド円は7.949円まで上昇しましたが、7.739円付近まで下落しています。7.7円付近が短期的なサポートになり、ここが維持できれば7.7~7.95円のレンジ、7.7円を下抜けすれば7.6円付近への下落を予想します。
【メキシコの上昇も一服か】
原油価格は上昇を続けておりWTIは84ドルに接近し、原油価格の上昇を受けてメキシコペソも上昇しています。
USD/MXN 1時間足BIDチャート
ドルペソは、1ドル=20.1491ペソまでドル安ペソ高が進みました。20.20ペソ付近には75日移動平均線、20.1185付近には一目均衡表の雲の上限があり、このレベルがサポートされ20.34ペソ付近へ反発しています。
このレベルが維持されれば25日移動平均線、一目の基準線が位置する20.3660ペソへの上昇を予想します。
MXN/JPY 1時間足BIDチャート
ペソ円は5.665円と6月の高値5.619円を一時上抜けして昨年2月以来の高値まで上昇しました。その後下落となり5.59円付近が維持できれば5.59~5.66円のレンジ、下抜けした場合は5.55円付近への下落を予想します。