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YEN蔵の外国為替見聞録

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介入の効果も限定的

2021年12月03日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【介入の効果も限定的】
エルドアン大統領は30日に改めて積極的な利下げを支持し、選挙前に金利は大幅に低下し、為替レートも改善されるだろうと発言したことでドルリラは13.7832リラと史上最高値(リラは最安値)、リラ円は8.104円と最安値まで下落しました。
これに対してトルコ中央銀行は1日に為替介入をしたと発表しました。トルコ中央銀行は2018年~19年にも通貨安に対して為替介入を行いましたが、この時は国営銀行による間接介入でしたが、今回は直接介入を行ったということで直接介入は2014年1月以来です。

USD/TRY 1時間足BIDチャート


介入によってドルトルコリラは一時12.3602リラまで下落しましたが、再び13.40リラ付近で推移しています。

TRY/JPY 1時間足BIDチャート


リラ円は9.113円まで反発しましたが、8.36円付近で推移しています。
エルドアン大統領の姿勢が変わらない限りリラ売りの流れは継続するでしょう。短期的には介入後の安値12.35リラ付近がサポートとなり12.35~14リラのレンジを予想します。


【変異株によるランドの下落は一時的】
26日には南アフリカで変異株が見つかったことで16.3577ランドまでドル高ランド安となり2020年10月以来のランド安レベルとなりました。ワクチン接種による重症化回避などを受けて当初のリラ安は一服しました。
26日には2030年償還の国債利回りは一時10%を上回り(債券価格は下落)、南アフリカの代表的な株式指数も2.5%超下落するなど南アフリカの金融市場はトリプル安になりました。
30日に発表された第3四半期の失業率は34.9%と第2四半期の34.4%から悪化し2008年以降で最悪となりました。

USD/ZAR 週足BIDチャート


ドルランドは昨年4月の安値19.3508~6月の安値13.3891の50%戻しの16.40付近が高値となりレジスタンスとなっています。38.2%戻しの15.70付近、週足一目均衡表の雲の上限の15.60付近がサポートとなり15.60~16.40のレンジを予想します。
ランド円は変異株の流行リスク回避の流れもありサポートされていた7.32円付近を下抜けして6.927円まで下落しました。

ZAR/JPY 日足BIDチャート


昨年4月の安値5.595円~6月の高値8.162円の50%戻しが6.887円付近で、ここが中期的なサポートとして機能しています。ここが維持できれば6.887~7.56円の乱時、下抜けした場合は61.8%戻しの6.585円付近がターゲットになります。


【ペソ売りは一服】
26日にはリスク回避の流れとなりドルメキシコペソは22.1447ペソまでドル高ペソ安となりました。
メキシコ中央銀行は1日に今年の成長見通しを6.2%から5.4%に引き下げました。来年の見通しは3%から3.2%に上方修正しました。ただ成長に関してのリスクは下振れ方向に傾いているとしました。
物価上昇率の予想に関しては第4四半期は5.7%から6.8%に切り上げました。

USD/MXN 週足BIDチャート


ドルペソは一目均衡表の基準線が21.19付近に位置し短期的なサポートになっています。ここを下抜けすると21ペソ付近への下落を予想します。21ペソは3月以降のレジスタンスになっていたところで重要なサポートレベルとして意識されます。ここが維持されれば21~22.50ペソのレンジを予想します。

MXN/JPY 週足BIDチャート


ペソ円は10月に5.655円まで上昇しましたが、先週は5.089円まで下落しました。昨年4月の安値4.22円から戻り高値の5.655円の38.2%戻しが5.11円で、このレベルが中期的なサポートレベルとして機能しています。ここが維持でれば5.11~5.65円、下抜けした場合は50%戻しの4.94円付近への下落を予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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