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YEN蔵の外国為替見聞録

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新興国の指標発表と金融政策

2022年01月28日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【リラは狭いレンジでの動きが継続】
トルコ中央銀行は22年末のインフレ率予想を11.8%から23.2%に引き上げました。23年末は8.2%、24年末は5%と中銀のインフレ目標まで低下すると予想しています。
カブジュオール・トルコ中銀総裁は利下げがインフレの高進やリラ安につながったとの見方を否定しました。
一方でロイターの調査によるとインフレ率は今後数か月で50%付近まで上昇し、年末には27%に低下すると予想しています。

USD/TRY 日足BIDチャート

ドルリラは13リラ台の狭いレンジで推移しています。13.27の25日移動平均線がサポートになり、一目均衡表の雲の下限が位置する13.64,雲の上限が位置する14.20のレンジが継続しています。

TRY/JPY 日足BIDチャート

リラ円は25日移動平均線の位置する8.566円、一目均衡表の雲の下限が位置する8.575円がレジスタンスとなり8.15~8.57円のレンジを予想します。


【南アフリカ中銀は利上げ】
南アフリカ準備銀行は27日に開いた政策決定会合で、主要政策金利のレポレートを0.25%引き上げ4%としました。利上げは4対1で決定されました。12月のインフレ率が目標レンジに迫っていたこともあり、事前の予想でも利上げは織り込まれていました。声明ではインフレ期待を十分に固定し、将来の金利の動きを緩やかにするためには、レポレートの段階的な引き上げで十分としました。
ハニャホ中銀総裁は0.25%以上の利上げは議論していないと述べました。

USD/ZAR 1時間足BIDチャート

ドルランドは15.0325まで下落しましたが、そこから反発し15.43付近まで上昇しました。利上げは予想通りでドルランドに対する影響は限定的でした。15.50付近に25日、75日移動平均線が位置し、ここを抜けなければ下落トレンドは継続ですが、短期的には15~15.50のレンジを予想します。

ZAR/JPY 日足BIDチャート

ランド円は7.39に25日線、7.36に75日線が位置し、一目の雲の上限も7.43付近に位置しており、7.35~7.4付近が短期的なサポートになっています。ここが維持できれば、7.35~7.6円のレンジを予想します。


【メキシコのインフレ率はやや低下】
24日に発表された1月前半の消費者物価指数は7.13%の上昇と、12月後半の7.26%から低下しましたが、予想の7.11%は上回りました。変動の激しい品目を除いたコア指数は6.11%の上昇と、12月後半の6%から上昇しました。
11月の前月比1.14%、前年比7.37%から、12月は前月比0.36%、前年比7.36%と低下傾向にあり、1月もその傾向が続いています。
2月9日に1月後半のインフレ率の発表があり、翌日にメキシコ中銀の金融政策発表が控えています。インフレ率の低下傾向があれば、中銀の連続利上げが一時停止するのか注目されます。

USD/MXN 日足BIDチャート

ドルペソは20.8011ペソまで上昇しています。20.52に一目転換線、基準線、20.55に25日移動平均線、20.59に75日移動平均線が位置しており、20.50~60付近が短期的なサポートと思われます。

MXN/JPY 日足BIDチャート

ペソ円は5.498円まで下落したが、その後5.577円まで反発している。5.5円付近を維持できれば、5.5~5.7円のレンジを想定します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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