新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント

FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

YEN蔵の外国為替見聞録

最新の記事

資源国通貨は円に対して堅調に推移

2022年04月15日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【トルコは金利据え置き】
14日の金融政策委員会では、予想通り政策金利を14%に据え置きました。中銀は声明において、最近のインフレの上昇はエネルギー価格の上昇と供給遅延、食品の上昇など一時的な物価上昇が原因としました。
ベース効果によるインフレ率の低下と紛争の停止があれば、対策が効果を出し、インフレ率の上昇が沈静化するとしました。
カブジュオール・トルコ中銀総裁は、輸出業者に義務付けられている中銀に対する外貨売却比率を25%から40%に引き上げる検討を、今週するという報道もあります。

USD/TRY 1時間足BIDチャート

ドルトルコリラは、今週14.5135~14.7443リラのレンジで推移しています。引き続き14.50~14.75リラのレンジを予想します。

TRY/JPY 1時間足BIDチャート

今週のリラ円は、8.386~8.64円のレンジで推移しています。トルコはドルに対して小動きですが、ドル円の上昇を受けてリラ円は底堅く推移しています。短期的には8.5円付近がサポートとして機能しており、8.5~8.64円のレンジを予想します。8.64円付近を上抜けする場合は、8.68円付近への上昇を予想します。


【ランド円は堅調】
12日に発表されたSARB(南アフリカ中銀)の金融政策見通しでは、インフレ圧力が強まっており、景気回復がインフレによって脅威になっているとしました。
金融政策は緩和的なスタンスを継続し、政策見通しは下支えとインフレリスクの間で的確な措置をとっていくとしました。
原油、ガス供給が一段とひっ迫すれば、インフレ率は予想外に拡大する可能性がある。インフレ期待の強まりと生産者価格の大幅上昇で、インフレリスクはさらに上向いていると懸念しています。

USD/ZAR 日足BIDチャート

ドルランドは、3月後半から14.392~14.8028ランドのレンジで推移しています。14.80付近に25日移動平均線と一目均衡表の基準線が位置し、中期的なレジスタンスレベルになっています。ここが上抜けできない場合は、14.40~14.80ランドのレンジを予想します。

ZAR/JPY 月足BIDチャート

今週のランド円は、8.457~8.735円と一時2018年5月以来の高値に上昇しました。
2006年の高値19.75円,2010年の高値13.076円から2020年の安値5.595円のフィボナッチリトレースメントを引くと、8.447円が38.2%(13.076円から)、8.944円が23.6%(13.75円から)、9.334円が50%戻し(13.076円から)、ここら辺が上値のめどとみています。

【物価上昇が加速するメキシコ】
7日にINEGI(メキシコ国立統計地理情報院)が3月の消費者物価指数を発表し、前年比7.45%と2月の7.28%から上昇が加速しました。予想の7.36%も上回りました。
コアインフレも6.78%上昇で、2001年4月以来の水準になりました。
前月比では総合指数は0.99%、コア指数は0.72%上昇しました。

USD/MXN 日足BIDチャート

今週のドルペソは、19.722~20.1128ペソのレンジで推移しています。19.7169ペソがサポートレベルとなり、19.7169~20.1850のレンジで推移しています。レジスタンスになっていた25日移動平均線が20.1265付近に位置し、20.1265~20.1850のゾーンがレジスタンスとして機能しています。ここが上抜けできないと、19.72~20.1850のレンジ継続と予想します。

MXN/JPY 月足BIDチャート

今週のペソ円は、6.188~6.387円のレンジで推移しています。ペソ円も6.387円と、2017年以来の高値に上昇しています。2014年の高値8.717~2020年安値4.22円の50%戻しが6.471円で、ここが当面のレジスタンスと予想します。ここを上抜けすると、61.8%戻しの7円付近がターゲットになります。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ