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YEN蔵の外国為替見聞録

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下落の続く新興国通貨

2022年07月08日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント



【リラの下落は継続】
2日に発表された6月の貿易赤字は、前月比184.3%増加の81.6億ドルになりました。エネルギー価格の上昇が原因で、弱いリラの影響も大きいと思います。
4日に発表された6月の消費者物価指数は、前年比78.62%と24年ぶりの高さに上昇し、前月比は4.95%となりました。また輸送価格が123.37%上昇、食品・非アルコール価格が93.93%上昇しました。
6月27日に銀行局が通貨安対策を発表したことでリラ高となり、ドルリラは15.9817リラまで下落、リラ円は8.307円まで上昇しましたが、そこがリラの高値になり、その後はリラ安が続いています。

USD/TRY 日足BIDチャート

ドルリラは17.3096リラまで上昇し、前回高値の17.3745リラに迫っています。このレベルを抜けると、18リラを目指す流れを予想します。

TRY/JPY 日足BIDチャート

リラ円は8.307円から7.8円まで下落し、このレベルがサポートされています。7.8円が維持できれば、7.8~8.2円のレンジ。下抜けした場合は、6月16日の安値7.577円を目指す流れを予想します。


【成長鈍化懸念でランド安】
停電延長と世界的なリスク回避の流れでドル高になったことから、ランドは下落を加速させました。
1日に発表された6月の製造業PMIは、52.2と前月の54.8から低下しました。4月のクワズール・ナタール州での洪水や停電が、生産に影響を与えました。4月の鉱工業生産が大きく減少したことなど、今後の南アフリカ経済に悲観的な観測も出ており、ランド安の材料にもなっています。

USD/ZAR 1時間足BIDチャート

ドルランドは2020年10月以来のドル高ランド安の16.38ランド付近を上抜けして、16.8505ランドまで上昇しました。
短期的には16.7ランド、中期的には16.5ランドがサポートとなり、16.7~17ランドのレンジを予想します。

ZAR/JPY 日足BIDチャート

ランド円は8.6円がレジスタンスになり、8.05円まで下落しています。8.05円が短期的なサポートとなり、ここが維持できれば、8.05~8.4円のレンジを予想します。8.05円を下抜けする場合は、5月12日の安値7.863円付近を目指す動きを予想します。


【SPはメキシコの格付け見通しを引き上げ】
SPグローバル・レーティングは6日、メキシコの長期格付け見通しをネガティブからステーブルに引き上げました。メキシコの長期外貨建て格付けをBBB、長期自国通貨建て格付けをBBB+に据え置いています。
見通し引き上げの理由は、慎重な財政・金融政策への期待、エネルギー政策への不確実性が低下したことをあげています。

USD/MXN 日足BIDチャート

ドルペソは2月以降の高値20.69ペソを上抜けして、20.7778ペソまで上昇しましたが、その後20.47ペソ付近まで下落しています。
20.77ペソ付近が高値となれば、20ペソ付近への下落を予想します。

MXN/JPY 1時間足BIDチャート

ペソ円は6.528円まで下落しましたが、6.638円付近に上昇しています。6.5円付近が維持され、6.5~6.75円のレンジを予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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