マネパの英ポンド特集

4月6日高値を超えて昨年3月来最高値を更新
- 本日のポンドはここに注目 -

2021/05/11
マネーパートナーズ

ポンド円の5月10日終値は153.660円、前日比1.755円高と大幅続伸した。取引レンジは154.018円から151.995円。
当日の安値から高値まで2円を超える上昇となる日足大陽線で上昇して4月6日高値153.411円を上抜き、錯塩3月のコロナショック暴落以降の最高値を更新した。ポンド/ドルも1.41574ドルまで高値を伸ばす日足大陽線で上昇、2月24日高値1.42351円に迫る勢いとなった。
5月7日の米雇用統計が予想外の不調だったことで米連銀によるテーパリング=量的緩和縮小開始が先送りされるとの見方が強まりNYダウが史上最高値を更新して為替市場もドル安となり、ドル円が急落したもののポンド円はポンド/ドルの上昇を背景に151円台を維持して持ち直し、週明けの10日は取引開始早々から4月29日夜高値152.395円を超える一段高に入った。4月29日以降は151円前後を下値支持線・152円台序盤を上値抵抗線としたボックス型の持ち合いだったが、持ち合い上放れに成功したことで上昇に勢いがつき、夕刻には153円を超え、深夜には154円到達まで大幅続伸した。
10日夜はNYダウが300ドル高を超える上昇で開始して史上最高値を更新したもののその後にマイナス圏まで上げ幅を削る失速となり、為替市場全般のドル安にブレーキがかかったが、ポンド/ドルは上げ渋り程度にとどまって1.41ドル台を維持して確りした。イングランドでの規制緩和の動き、ドルの反発局面でユーロが下げるとユーロポンドでのユーロ売りポンド買いの流れとなったことで支えられた印象だ。
ポンド円は4月6日高値を超えて一段高に入った。まだわずかな高値更新にとどまっているのでダブルトップ形成にとどまる可能性もあるが、155円乗せへ進めば週足レベルの上値目標である2018年1月天井の156.605円試しへ向かいやすくなるのではないかと思われる。
英政府は5月9日にイングランドにおける感染対策規制を5月17日から緩和する。2月に発表した4段階での規制緩和計画に沿ったものだが、今回は3段階目の措置となり屋内での集会(最大6人/2世帯)が数カ月ぶりに可能になる。条件付きでパブやカフェ、レストランも屋内サービスが可能となる。屋内娯楽施設やスポーツ施設も営業再開する。ジョンソン英首相は「(規制緩和の)行程表は順調に進んでいる。国内成人の3分の2以上が1回目のワクチン接種を完了した」と述べた。英国における新規感染者数は1月末に8万人を超えたが5月9日は1770人、1日の死亡も一時は千人を超えたが9日は2人だった。
英住宅金融のハリファクスが5月10日に発表した4月の英住宅価格は前月比1.4%上昇、前年比は8.2%上昇となり3月の6.5%を上回り2016年4月以降で最大の上昇率となった。住宅減税の延長が押し上げ要因となっているが、英中銀が先週発表した3月の住宅ローン融資額も過去最大の増加となり、住宅市況は活況を呈している。