マネパFX情報室

西本豪のFX初心者⇒中級者の教科書
FX初心者が飛躍的に伸びる資金管理とは?

2022/08/16
FXを始める方の中には「トレードで大金をつかんでやろう!」や「一攫千金を狙ってやる!」と言う方が、大多数を占めていらっしゃると思います。

そうした方々のトレードを『攻めのトレード』とするのであれば、ここでお話しさせていただく資金管理の方法は『守りのトレード』と言う部分になります。

どうしても一攫千金があるトレード方法ではありませんが、もしよろしければ、本日のお話にも最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
FXをこれから始めようと考えていらっしゃる方は、まずは以下の記事からスタートされてみてください!

●FXの始め方を投資初心者向けにご紹介!中級者への道!

FXにおける資金管理とは?

『資金管理』と聞くと、ついつい身構えてしまいそうになるような難しいイメージを持っていらっしゃる方も少なくないかと思いますが、ここでの資金管理とは「主に目標に向け行動すること」を指します。

例えば、「1年後にお金を貯めて海外旅行に行こう!」と言う計画を立てた人は、その計画に向かって日々の生活を見直したり、節電や節水などに気をつけたりして、なんとか1年後の旅行に向けて資金を捻出しようと努力します。

実は、こうした節約や支出のコントロールこそが資金管理となります。

もしも、旅行に向けての貯金をしなかったり、日々の生活での節約もしなかったりしていては、1年後になってみても海外旅行に行くための資金は1円も貯める事ができていないですもんね。

FXでの資金管理とは?

では、「投資で資金管理をする」とは一体どう言う事を指すのでしょう?

先程の例からすると、「1年後に家を買いたいから購入資金の5,000万円をFXで稼ぐ!」と言う事でしょうか?

実は、「FXで5,000万円を稼ぐ!」は目標であって資金管理ではないんです。資金管理とは『目標に向けて資金を管理をする事』を指します。

そのため、先の例で言うのであれば「日々の生活の見直しや節電や節水」の部分となり、FXで言うならば『FXで5,000万円を稼ぐ!』と言う目標の為に、「1つ1つの取引の見直しやリスクとリワードを考える事」が資金管理と呼ばれる部分になります。

もう少し具体的にご説明すると、取引を行う前に「いくらの損失まで耐えるのか?いつ決済取引を行うのか?テイクプロフィット(利益確定)はいつ行うのか?レバレッジはいくらかかっているのか?取引が完了した後にはいくらの利益が見込めるのか?」など、全てを計画して取引を行う事がFX取引で言うところの資金管理になるとお考え下さい。

資金管理のポイント

  • いくらの損失まで耐えるのか?
  • いつ決済取引を行うのか?
  • テイクプロフィット(利益確定)はいつ行うのか?
  • レバレッジはいくらかかっているのか?
  • 取引が完了した後にはいくらの利益が見込めるのか?

資金管理が生み出す無敵のトレード

そこでまずは資金管理が生み出す無敵のトレードについて、その例を皆様に知っていただきたいと思います。

絶対負けない資金管理トレード

相場の世界では「資金が少ない人と多い人とで条件は同じだ!」と言うふうに話される方も多いですが、実際にトレードをしてみると、その話が全くの嘘・偽りであったことを知ることになります。

例えば、1米ドル100円で100万円分の米ドル/円を購入すると、あなたは1万ドルの米ドルを保有していることになります。

その後、相場は円高方向へと進み、1米ドル80円まで米ドルの価値が落ちてしまったとします。

その時、あなたが購入した1万ドル分の米ドルの価値は一時的に80万円まで落ちてしまっていて、損失としては-20万円を数えることになります。

しかし、損失が出ていることに対して気にしなかったあなたは、価値が落ちている間も1万ドル分の米ドルを持ち続けていると、今度は1米ドル120円まで上昇して、1万米ドルはなんと120万円の価値まで上がりました。

そこで、円を買い戻した(換金した)あなたは、+20万円の利益を得ることができました。

実は奥深い基本の資金管理

一見すると、FXで利益を出すための基礎の基礎についてのお話に見えるかもしれないのですが、実際、このトレードほど固いトレードは無いと言っても良いです。

と言うのは、100万円の資金を使って、100万円分の米ドルを購入しているので、実際、1米ドル0円になるまで、このトレードで負けることはありません(スワップポイントについては考えていません)。

それは、1米ドル0円と言うような状況は、アメリカのドルの価値がゼロになることを意味する訳ですから、そうした『米ドルの価値が全く無い』というのは『アメリカが無くなること』とほぼ同義だと考えても良いからです。

そこで、1米ドル0円になる確率と1米ドル120円になる確率を比較して、1米ドル120円になる確率の方が高いと判断したあなたは、「損失確定値を1米ドル0円、決算取引期限は目的金額到達時、利益確定は1米ドル120円、予想トレード利益は+20万円」と設定したトレードを行った訳です。

このトレードは、トレード前に『最大損失は100万円』と言うように損失の上限設定がきっちり確立されていたり、利益想定や取引期間なども設定しているため、正直、適当な取引のように見えて、ガチガチに固いルールへと縛り込んだトレードになっていることが分かると思います。

つまりは、勝率は物凄い高いトレードとなっています(負けを考えることのほうが難しいです)。

ただし、これはレバレッジが1と言う条件となっているからこそ可能なトレードで、実際にこのトレードを成立させるには100万円と言うトレード資金がなければ行うことができません。それ相応の投資資産が必要になってくるとお考え頂けたらと思います。

そのため、資金管理トレードは『トレード資金があればあるほど有利になる』そして『投資資金が大きくなればなるほど大きな利益を生み出すことができるようになる可能性も上がる』ということも、頭の片隅に置いておいていただければと思います。

資金管理トレードが守りの投資であるため、勝率は先にご案内したようにかなり高いものになりますが、どうしても『少額資金で大きな利益と言うのは難しい』と言うことに繋がってきます。

資金管理を行った実践トレードモデル

しかしながら、レバレッジ1のままでは流石にFXの醍醐味である『少額の費用で大きな利益」を狙うことはできませんよね?

そのため中級以上のトレーダーになってくると、先程の資金管理の条件に対して『更なる条件』を加え、トレーディングに一定の制限を設けることでレバレッジを掛けながらも、高レベルな資金管理を実現させることに成功しています。

そして、その気になる『加える条件』と言うものが、『時間』と『理論の破綻』です。

資金管理トレードの条件に加える『時間』

先にご紹介したレバレッジ1のトレードでは、相場が目標とした120円になるまで、「たとえ何年、何十年掛かっても良い」と言うトレードスタンスとなっていました。

一方、そのトレードに『時間』と言う条件を加え、「相場が120円にならなかったとしても、1年後には決済取引(損失or利益確定取引)を行う」と言うふうに設定します。

この時間的な条件のお話をすると、「確実に相場が上がるまで待った方が良いのでは?」と言う意見もよく出されるのですが、こうした時間的制限を条件として加える狙いは、決済取引後には新しい取引を行うことを可能にすることにあります。

つまり、100万円の資産が120万円になるのを待つことで、100万円の投資資金を動かせなくなったことによる投資機会を失うことを避け、1年前とは全く違う新しい情報や状況を考慮した、成功率の高い新しい投資へと切り替えることを目指す訳です。

例えば、コロナ禍前にはコロナウィルスの広がり方や経済に与える影響も分からなかったまま取引してましたが、今なら分かっている情報は当時に比べたくさん出てきたので、「過去の自分の取引は正しかったのか?」と見直しながら新しいトレードに挑むわけです。

資金管理トレードの条件に加える『理論の破綻』

また、時間の条件と同じように、資金管理トレードに理論の破綻と言う条件を加えることで、その精度をさらに上げることが可能になります。

先程の例で言うのであれば、数年前、「コロナウィルスはそこまで拡散しないだろう!」と思って米ドル円の購入取引をしていたけれど「想像以上に被害が拡大してしまった・・」。

こうした心の迷いが生じてしまう場合に、そもそもの取引の引き金となった「コロナは拡散しない」と言う理論が破綻してしまっていることを受け、『強制的に取引を終了すること』によって、機会的な損失を抑えることを狙います。

もちろん、先程と同様に利益が出ていても利益が出ていなくても決済取引を行い、過去のトレードを糧にしながら、新しい情報や相場状況を見ながら次の投資に向かっていただくことになります。

資金管理トレードのポイント

  • いくらの損失まで耐えるのか?
  • いつ決済取引を行うのか?
  • テイクプロフィット(利益確定)はいつ行うのか?
  • レバレッジはいくらかかっているのか?
  • 取引が完了した後にはいくらの利益が見込めるのか?
  • トレードのタイムリミットはいつまでか?
  • トレードを終わらせる条件はなにか?

まとめ

さて、今回は資金管理トレードについてお話しさせていただきましたが「そんなことはもう知っているよ!」と思われた方も多いのではないでしょうか?

しかし、「基本トレードをレバレッジ1の資金管理をベースにして組み立て、そこに条件を加えることでハイレバレッジとなるトレードを行っている」と言う方は、ほとんどいらっしゃいません。

資金管理トレードがベースとなる超守りのレバレッジ1の取引は、極めて堅いものとなります(スワップポイントによる損失が出る可能性は考慮する必要があります)。

そこに少々勝率は落ちたとしても、時間的な制約などのトレード条件を加えハイレバレッジでの運用を行い、トレードの回転数を上げることで利益を積み上げていくことこそ、『資金管理トレードになる』とお考えいただければと思います。

資金管理トレードは守りを最大限に突き詰めた上で攻めるトレードになりますので、一発を狙った投資と比較して即効性はどうしても落ちますが、資金管理トレードを使いこなすことで、投資資金の減りも大幅に抑えることが可能になります。 そして、資金管理トレードを切っ掛けにして、こちらにいらっしゃる初心者FXトレーダーの皆様が、次々と中級トレーダーになって頂けることを心待ちにしながら、今日もトレードに向き合ってみたいと思います。

今回も最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。
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西本豪

西本豪

起業家/投資家。オーストラリア大手通信事業でのセールス時代にリーマンショックを経験。
『汗水流した給与も為替の影響で一瞬で半額になること』を知り、学生時代から始めたFXの世界へ本格参戦。
短期売買でエントリーしたポジションをスイングや長期ホールド型に伸ばすトレードを得意としています。

27歳でカナダで留学生向けのサービス会社を設立。
現在は、株式会社Childishの代表取締役としてココア留学・人材育成事業・IT広告事業・海外永住権・音楽家のサポート事業などを兼任しながら、投資家としても活動するマルチタスカー。

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