【ゴールドレポート夕版】2024年04月25日

ゴールド60分足分析　2024年04月25日　

ゴールド日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

　ほぼ横ばい。日経平均は急反落、一方で米10年債利回りは高止まり、つれてドル円は156円に向けた上値模索の最中だが、ゴールドへの影響はほとんど見られていない。蚊帳の外に置かれている印象は否めないが、主要イベントを控えているとあっては致し方ないところかもしれない。

　短期サイクル的に見ると、どっちつかずの印象は強い。まず60分足・一目均衡表は雲下限に沿った動きであり、上値を押さえられている印象は強い。ただし下放れたわけではなく、過熱感も見られていない。一方で60分足MACDは0ライン付近での膠着であり、舳先も完全に横を向いているなど、方向感定まらずの典型ともいえる動きとなっている。一目均衡表の形状からやや上値の重さを意識すべきだろうが、どちら方向にも動ける形状であるということは認識しておきたいところだ。後は次なる材料次第…。


以上を踏まえて当面のポイントは、
（1）引き続き、23日安値2290.5ドルを下値支持線、19日以降の下落に対する半値戻し2353.7ドルを上値抵抗線とする。
（2）前記支持線は3月22日以降の上昇に対する半値押しをわずかに下回ったに過ぎず、まだ下値メドとして意識されている可能性は高い。ただし明確に下回ると、同61.8％押しとほぼ合致する5日安値2267.2ドルに向けて動き出さないとも限らない点には注意が必要だ。もっとも底打ちを確認できたわけではないものの、中東情勢は燻り続けている状況では下値を支えられやすく、それでいて下落往き過ぎ感は大きく改善した印象は強い。まだ楽観はできないものの、現時点の材料にて過度な悲観は控えておくべきだろう。
（3）前記抵抗線を上回ると、同61.8％戻し2368.6ドル/2400ドルの大台を経て、その19日高値2417.0ドルへと持ち直す展開が期待されるところだ。そしてさらに上回ると、史上最高値となる12日高値2430.8ドルに向けて再び動き出さないとも限らないが、こちらは中東情勢という後押しはあれども、米利下げ時期後ズレという重石が圧し掛かっている。崩れるとは思わないが、上値模索再開にはまだ障害有と見るべきだろう。
（15:40）

シルバー60分足分析　2024年04月25日　

シルバー日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

　こちらもほぼ横ばい。昨日はゴールドの値動きを意識した売りが入ったが、本日はそのゴールドが動いていない。何より主要イベントを控えているだけに、動意そのものが乏しい。日経平均は急反落、ドル円は156円に向けて上値模索の真っ最中ということを踏まえれば、蚊帳の外に置かれていると考えるべきかもしれない。

　短期サイクル的に見ると、本日もゴールドとほぼ同じことがいえそうだ。60分足・一目均衡表は雲下限に沿った動きであり、上値の重さは意識されるものの、下放れているわけではない。一方で60分足MACDは0ラインでの横ばいであり、舳先を完全に横に向けている。良くいえばどちら方向にも動ける、悪くいえば方向感が定まらず、それでいて動意も乏しい形状といえそうだ。


以上を踏まえて当面のポイントは
（1）23日安値26.657ドルを下値支持線、12日以降の下落に対する38.2％戻し27.851ドルを上値抵抗線とする。
（2）前記支持線を下回ると、3月27日以降の上昇に対する61.8％押し26.397ドルを経て、5日安値26.269ドルに向けてさらに値を落としてもおかしくないところだ。ただし前記支持線はいわゆるネックラインの意味合いを持っており、下抜けるのは容易とはいいがたいのが実状でもある。まだ下げ止まりを確認できたわけではなく、それだけに下抜けると加速する可能性もゼロではないが、直近の下げ過ぎ感はまだ払拭され切ってはいない。次なる材料次第だが、下値はしっかりと見ておくべきだろう。
（3）前記抵抗線を上回ると、28ドルの大台を経て、同半値戻し28.221ドルへと押し戻される展開が想定されるところだ。そしてさらに上回ると、同61.8％戻し28.590ドル/29ドルの大台を経て、12日高値29.785ドルに向けた動きへの回帰も期待されるところでもある。ただ現在は蚊帳の外に置かれている印象が否めず、材料に欠けるのが実状だ。それで崩れるとは思わないが、上値模索再開に向けてはやはり別の後押しが欲しいところだろう。
（15:50）