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為替イブニング海外市場2024年12月12日

2024年12月12日
(コラム執筆時間:19時13分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円151.50~153.30
ユーロ円159.30~161.00
ユーロドル1.0450~1.0600
豪ドル円96.80~98.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

今晩、欧州中央銀行(ECB)理事会で政策方針が発表されるが、現行の3.25%から3.00%へ0.25%引き下げられる見通しとなっている。ただ市場では既に織り込みず済みであり、ユーロドル自体は動意薄の展開が予想される。このためその後のラガルドECB総裁会見に注目が寄せられているが、現時点ではトランプ次期大統領の関税引き上げ問題に対して如何に対処出来るかであろうが、就任前の強気な発言でもあり、基本的には来週のFOMC動向を見極めたいとの思惑もあって、サプライズ的な発言にはならないだろう。そんな中、東京株式市場では一時4万円台を回復したが、日銀の政策方針に不透明感があるだけに、一旦利益確定売りに圧される格好で前日比476円高まで押し戻されて引けている。いずれにしても市場には様々な不安材料が介在しており、全般的にはリスク回避のドル買い戻しが優勢と見なした方が無難であろう。引き続き直近のレンジ幅を拡大し、少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。

一方、ドル円は米金利の優位性が維持されており、相対的にドル買い志向が強まっている。ただ日米政策方針の相違もあって積極的な売買は手控えられており、152円台半ば前後でもみ合い相場と化している。引き続きレンジ幅ドル円151.50~153.30円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルはECB理事会の動向次第ではあるが、米ドル主導の展開に変わりがなく、1.05前後で調整主導の展開に追いやられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0450~1.0600重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、151円台半ば前後から押し目買いと共に、153円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは今朝と同様に、1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円152円台半ば前後から売りを随時実施しており、現状では153円台を視野に、同レベル以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は151円前後を中心に、151円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、ECB理事会待ちであることからさらに調整色を強めているが、基本的には利下げ観測を背景にした戻り売りを優先させている。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.06前後からナンピン売りと共に、1.04台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円151円台半ば前後ではロング、153円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は159円台半ば割れから押し目買いと共に、161円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は97円前後から押し目買いと共に、98円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円150.90153.80
ユーロ円158.70161.50
ユーロドル1.04001.0650
豪ドル円96.3099.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円150.90153.80
ユーロ円158.70161.50
ユーロドル1.04001.0650
豪ドル円96.3099.00
現在のポジション
ドル円ショート50,000☆152.50(SL153.30買い)
ユーロ円ショート50,000☆160.50(SL161.00買い)
豪ドル円ショート50,000☆97.80(SL98.30買い)
2024年12月収支経過(02~12日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥150,000+¥50,000
ユーロ円±¥0+¥30,000
ユーロドル+¥39,900(+$250)
豪ドル円+¥35,000
前日の売買 東京市場
ドル円売り50,000☆152.50(SL153.00買い)
ドル円買い50,000★△151.00(152.00ショートカバー)+¥50,000
ユーロ円買い50,000★△159.20(159.80ショートカバー)+¥30,000
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000153.00(SL153.70買い)
ドル円買い50,000151.50
ユーロ円売り50,000☆160.50(SL161.20買い)
ユーロ円買い50,000159.00(SL158.40売り)
ユーロドル売り50,0001.0600(SL1.0650買い)
ユーロドル買い50,0001.0450(SL1.0400売り)
豪ドル円売り50,000☆97.80(SL98.40買い)
豪ドル円買い50,00096.30(SL95.70売り
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000153.30(SL153.80買い)
ドル円買い50,000151.80
ユーロ円売り50,000161.00(SL161.50買い)
ユーロ円買い50,000159.50
ユーロドル売り50,0001.0600(SL1.0650買い)
ユーロドル買い50,0001.0450(SL1.0400売り)
豪ドル円売り50,00098.50(SL99.00買い)
豪ドル円買い50,00097.20
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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