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為替イブニング海外市場2024年4月23日

2024年04月23日
(コラム執筆時間:19時02分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円153.50~155.00
ユーロ円164.00~165.50
ユーロドル1.0600~1.0750
豪ドル円99.00~100.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

ドル円は155円手前で足踏み状態が続く中、植田日銀総裁は参院財政金融委員会において、基調的な物価上昇率が日銀の見通しに沿って2%に向けて上昇していけば、金融緩和の度合いを調整し、短期金利を引き上げていく用意があると述べている。ただ先の講演と同様の見解を繰り返しているだけに、市場の反応は限定的になっている。いずれにしても潜在的な米金利の優位性と政府日銀による介入姿勢に挟まれて、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にあり、また週末に控える日銀金融政策決定会合の動向に注視せざるを得ない。市場では物価上昇は避けられない情勢との見方が支配的であり、一部では日銀が2%目標に固執しすぎているとの見解も少なくない。基本的にはFRBの利下げ観測が後退したことが想定外のシナリオとも言えるが、155円台でも実弾投入がなされなければ、一気に160円前後まで上昇する可能性も捨てきれないのかもしれない。それ故に日銀の後手後手の出口戦略が問われても何ら不思議ではないが、当面、慎重を期す意味でも相場が大きく動意づいてからのナンピン売買が賢明であろう。

一方、ドル円は政府日銀の介入期待は日々増幅しているが、金利引き上げには相当の時間を要する可能性があり、加速的な円高は描きづらい側面が強い。引き続きレンジ幅ドル円153.50~155.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは4月ユーロ圏PMI速報値は非製造業が強含みとなり、やや買い戻しが優勢になるなど底堅い展開を見せている。それでもECBの6月利下げ観測もあり、依然として1.07台では戻り売りが優先され易い状況にある。引き続きレンジ幅1.0600~1.0750を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円台半ば前後から少なめの押し目買いと共に、155円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円155円台では清算局面と捉えており、同レベル前後から少なめのナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は介入期待を前提に、153円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めている。ただ今朝と同様に、ECBの利下げ観測を背景に、戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円153円台半ば前後ではロング、155円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は164円前後から押し目買いと共に、165円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円前後から押し目買いと共に、100円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円153.00155.50
ユーロ円163.50166.00
ユーロドル1.05501.0800
豪ドル円98.50101.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円153.00155.50
ユーロ円163.50166.00
ユーロドル1.05501.0800
豪ドル円98.50101.00
現在のポジション
ユーロ円ショート50,000☆165.50(SL166.00買い)
2024年4月収支経過(01~23日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥50,000
ユーロ円+¥35,000
ユーロドル-¥41,200(-$250)
豪ドル円+¥30,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000155.00(SL155.50買い)
ドル円買い50,000153.50(SL153.00売り)
ユーロ円売り50,000☆165.50(SL166.00買い)
ユーロ円買い50,000164.00(SL163.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0750(SL1.0800買い)
ユーロドル買い50,0001.0600(SL1.0550売り)
豪ドル円売り50,000100.50(SL101.00買い)
豪ドル円買い50,00099.00(SL98.50売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000155.00(SL155.50買い)
ドル円買い50,000153.50(SL153.00売り)
ユーロ円売り50,000165.50(SL166.00買い)
ユーロ円買い50,000164.30
ユーロドル売り50,0001.0750(SL1.0800買い)
ユーロドル買い50,0001.0600(SL1.0550売り)
豪ドル円売り50,000100.50(SL101.00買い)
豪ドル円買い50,00099.00(SL98.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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