◆ 到頭“155円”突破! - “1990年6月以来の高値”

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まだ“疑心暗鬼”のままで引っ張るか…!?

2024年04月25日

◆ 到頭“155円”突破! - “1990年6月以来の高値”

超えたー!

「円買い介入」への警戒感が燻り続けているものの、怖いもの見たさの「介入催促相場(いわゆる肝試し相場)」が続いたからです。
特に『日銀は追加利上げを急がない』との思惑は根強く、「日米金利格差」あるいは「日米金融当局の立ち位置の違い」として捉えられている印象は否めないところです。
これが“仕掛け的な動き”へとつながったことで、ドル円は到頭“1990年6月以来”となる“155円台”へと駆け上がりました。

もっとも超えたにしては、懸念されたほど“ストップロス”が絡んでいないのが実状でもあります。
このため“155円台”は終値ベースで維持されているものの、“155.447円”で高値は留められるなど、まだ“上値の重さ”を引きずっているのが実状といえます。


◆ 「円買い介入」への警戒感はより増しているが…?

迎え撃つのは本日も「円買い介入」ということになりますが、本稿執筆時にはまだ「実弾介入」は実施されておりません。
『(為替について)終始ノーコメント』を貫いた今朝方の鈴木財務相の姿勢からは“却って不気味”との思惑もありますが、実際に入らない以上は…?

過去の経緯を振り返ると、「円買い介入」が24年ぶりに実施された“一昨年(2022年9月22日)”というのは、まさに「日銀会合当日」でした。
そして今回も“本日-明日”の予定で、「日銀会合」が開催されます。
そこで一部で期待される「追加利上げ」等が示されれば問題ありませんが、そうでなければ“円売り”が加速しないとも限らないだけに、デジャブとなる可能性は相応にありそうです。
ただ逆にいえば、結果がまだ出ていない本日に関しては“踏み切れない”という可能性が否めないところです。


◆ ただオーダー状況は心もとない…!?

“155.40-50円”には「ドル売り(円買い)オーダー」が散見されていますが、その規模はそれほど大きくはないと聞き及んでいます。
そうなると次なるポイントは“155.90-156.00円”ということになりますが、「結果を見極めたい」との思惑は買い方も売り方も同じです。
そうなると「そこまで放置するか…?」は微妙ではあるものの、本日も“疑心暗鬼”のままで放置するのか…?

神経質な攻防戦、個人的には“本番は明日”と見ていますが、その結果やいかに…?


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

157.890(90/5/9高値)
157.280(90/5/10高値)
156.980(90/5/11高値、大台)
156.225(+2σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:156.000(大台)
上値4:155.870(90/6/25高値)
上値3:155.798(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:155.576(ピボット1stレジスタンス)
上値1:155.450(90/6/26高値)
前営業日終値:155.355
下値1:155.000(大台)
下値2:154.935(ピボット1stサポート)
下値3:154.737(4/24安値、+1σ、4/19~4/24の38.2%押し)
下値4:154.550(4/23安値、ピボット2ndサポート)
下値5:154.483(4/19~4/24の50%押し)
154.391(4/22安値)
154.313(4/12~4/24の38.2%押し、4/19~4/24の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
154.225(日足・一目均衡表転換線)
153.985(4/12~4/24の50%押し、大台)
153.630(4/5~4/24の38.2%押し、4/12~4/24の61.8%押し)
153.588(4/19安値)
153.275(20日移動平均線)
153.038(4/15安値、4/5~4/24の50%押し、大台)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

102.457(14/11/24高値)
102.011(14/11/25高値、大台)
上値5:101.895(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:101.453(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:101.356(14/12/5高値)
上値2:101.193(14/12/8高値、+2σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:101.012(4/24高値《年初来高値》、大台)
前営業日終値:100.884
下値1:100.494(4/25NYタイム安値、ピボット1stサポート)
下値2:100.374(+1σ)
下値3:100.286(4/24安値、4/19~4/24の23.6%押し)
下値4:100.000(大台、ピボット2ndサポート)
下値5:99.717(4/23安値、4/19~4/24の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
99.655(20日移動平均線)
99.464(日足・一目均衡表基準線/転換線)
99.395(4/19~4/24の50%押し)
99.051(4/22安値、週足・一目均衡表転換線、4/19~4/24の61.8%押し、大台)
98.813(50日移動平均線)
98.537(日足・一目均衡表先行スパン上限、4/19~4/24の76.4%押し)
98.000(大台)
97.887(20週移動平均線)
97.777(4/19安値、日足・一目均衡表先行スパン下限、100日移動平均線)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

195.269(15/8/18高値)
195.034(15/8/19高値、大台)
194.530(15/8/20高値)
194.000(大台)
193.756(15/8/21高値)
193.636(4/24高値《年初来高値》、+2σ)
前営業日終値:193.622
193.000(大台)
192.759(+1σ)
192.419(4/24安値)
192.040(日足・一目均衡表転換線、大台)
191.902(20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線)
190.953(50日移動平均線、-1σ、大台)
190.830(4/23安値、週足・一目均衡表転換線)
190.744(日足・一目均衡表先行スパン上限)
190.306(4/19-22安値)
189.995(4/12安値、-2σ、大台)
189.536(3/18-19安値)
189.000(大台)
188.586(3/14-15安値)
188.412(3/13安値、日足・一目均衡表先行スパン下限)

《10:55》
《11:55、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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