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大きな大きな往って来い(乱高下)…。

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マネパ為替分析 日刊レポート

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「円買い介入」かは定かではないが…!?

2024年04月30日

◆ まず“円売り”進行… - 一時“160円”乗せ

大きな大きな往って来い(乱高下)…。

まず先週末の「日銀会合」は、基本的に“ゼロ回答”でした。
今年度のコアインフレ率こそ“上方修正(+2.8%)”されたものの、26年度に関しては逆に“2%割れ(+1.9%)”とされました。
「国債買入額」に関しても、前月声明を踏襲する“これまでと同程度”に留まりました。
さらに「植田日銀総裁会見」に至っては、『基調的な物価上昇に無視できない影響あれば政策変更を判断』と述べたものの、『いまのところ基調的な物価上昇率に大きな影響はない』としました。
このため“円売り”が加速し、26日には上値メドと見られた“155円を突破(高値は158.428円)”、そして昨日29日には“90年4月以来(同160.197円)”へと駆け上がりました。


◆ 一転して“急落”… - 「円買い介入」の可能性…

ところが“円買い圧力”が不意にかかり出すと、あれよあれよといっている間に“155円割れ(安値は154.531円)”へと押し下げられました。
『ノーコメント(神田財務官)』とされていますので、「円買い介入」だったのかは現時点で定かではありません。
また「外国為替平衡操作の実施状況(いわゆる介入実績)」が本日は予定されていますが、集計は“25日分まで”となっています。
もちろん日銀-政府間の資金のやり取りを見る「日銀当座預金残高見通し」を見れば、“凡そ”の見当はつくでしょう。
それでも「介入を実施した」と当局が発言しない限り、「5月末まで薮の中」というのが実状といえそうです。


◆ “疑心暗鬼”とした点では成功…!? - 「円買い介入」だとすれば…

ただ“意図的な動き”であったことは疑いようがありませんので、マーケットとしては“疑心暗鬼”にならざるを得ないと見るのが妥当でもあります。
そうなると“円売り”は緩む可能性が高く、再び“160円台”を目指すには「別の材料」あるいは「時間の経過」が必要と見るのが妥当なところ…?

もちろん“疑心暗鬼”というのがポイントでしょうから、ファンダメンタルズに沿って時折“上値模索”は続くと見られます。
それでも“おっかなびっくり”の度合いは、より強まったと見るべき局面と考えたいところです。
となれば“不安定な揺れ動き”を見せたとしても、次なる材料が飛び出すまでは“上値は限定的”…?
もっともそこまで“上値模索”が進行するかは、また別の話といえますが…。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

158.860(4/29高値後の50%戻し)
158.033(4/29高値後の61.8%戻し、大台)
上値5:157.859(+2σ)
上値4:157.364(4/29高値後の50%戻し)
上値3:157.000(大台)
上値2:156.893(日足・一目均衡表転換線)
上値1:156.695(4/29高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:156.360
下値1:156.000(大台、4/29安値後の38.2%押し)
下値2:155.922(+1σ)
下値3:155.712(4/29安値後の50%押し)
下値4:155.499(日足・一目均衡表基準線、4/29安値後の61.8%押し)
下値5:155.000(大台)
154.531(4/29安値)
154.391(4/22安値、4/5~4/29の61.8%押し)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

104.909(4/29高値《年初来高値》)
104.592(ピボット1stレジスタンス)
104.074(4/29高値後の76.4%戻し)
上値5:104.000(大台)
上値4:103.557(4/29高値後の61.8%戻し)
上値3:103.139(4/29高値後の50%戻し)
上値2:103.000(大台)
上値1:102.880(4/29安値後の戻り高値、+2σ)
前営業日終値:102.664
下値1:102.303(4/29安値後の38.2%押し)
下値2:102.125(4/29安値後の50%押し)
下値3:101.945(4/29安値後の61.8%押し、大台)
下値4:101.369(4/29安値、日足・一目均衡表基準線/転換線)
下値5:101.052(ピボット1stサポート、大台)
100.931(4/19~4/29の38.2%押し、週足・一目均衡表転換線)

100.636(4/25安値)
100.526(+1σ)
100.286(4/24安値、20日移動平均線、4/19~4/29の50%押し)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

202.232(08/8/27高値)
202.000(大台)
201.137(08/8/28高値)
201.000(大台)
200.506(4/29高値《年初来高値》)
200.000(大台)
199.000(大台)
198.877(4/29高値後の76.4%戻し)
198.000(大台)
197.869(4/29高値後の61.8%戻し)
197.054(4/29高値後の50%戻し、大台)
196.692(+2σ)
前営業日終値:196.405
196.000(大台)
195.733(4/29安値後の38.2%押し)
195.406(日足・一目均衡表転換線)
195.327(4/29安値後の50%押し)
195.251(日足・一目均衡表基準線)
195.000(大台)
194.920(4/29安値後の61.8%押し)
194.737(+1σ)
194.416(4/29安値後の76.4%押し)
194.242(週足・一目均衡表転換線)
194.000(大台)
193.602(4/29安値)
193.116(4/25安値)

《10:55》
《11:55、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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