「FRB要人のハト派発言」が相次いだこともあり、先週央にかけては“米10年債利回り低下→ドル売り”が目立ちました。
ただその後は米インフレ指標が“強め”となり、前記した動きには“巻き戻し”が入りました。
さらに「中東情勢悪化」を背景にした“リスク回避→ドル買い”も加わり、週末にかけてドル円は“149.825円”へと反発するに至っています。
もっとも“節目(150円台)”に近付くにつれて、「円買い介入」の思惑は増しつつあるのが実状です。
また前記“リスク回避”にしても、“ドル買い”のみならず、“円買い”をも促す要因となるだけに、“綱引き(ドル買い⇔円買い)”となるドル円は“上値の重さ”を引きずらざるを得ません。
米金融政策を巡る思惑は一服した印象があるだけに、“金利選好→ドル買い”は緩むと見るのが自然です。
ただ「米利上げ打ち止め」との思惑が台頭しない以上、“利回り高止まり”への思惑は燻り続けることになります。
そうなると“上値の重さ”は引きずることになるものの、“底堅さ”がより意識される展開となる可能性は否めないところです。
19日には「パウエルFRB議長講演」が予定されていますので、それまでは“膠着”を基本とした展開が想定されるところです。
ただし“もう一段”という可能性が残る以上、“頭打ち”と決めつけるのは早計と見ておく必要がありそうです。
目先は“上値の重さ”を意識しながら…。
《11:50》
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