「米金融引き締め長期化」を背景にした「日米金利格差」が下値を支えたものの、「日銀緩和策修正」の思惑と共に、「円買い介入」への意識が上値を押さえました。
このため米10年債利回りが“2007年以来(5.02%)”へと上昇後に“急低下(24日:4.79%)”したものの、ドル円は堅調推移を続けています。
もっとも“150.780円(26日)”へと上値を伸ばす場面こそ見られたものの、引き続き“上値が重い”を強いられています。
このため“149円半ば”へ押し戻されて、先週の取引は終えています。
今週はいわゆる「中銀ウィーク」に当たるため、基本的には“動きづらい”と見るのが自然であり、その“結果次第”というのが妥当といえます。
ただ「日銀会合&植田総裁会見」「為替介入実績」は明日に、「FOMC」は明後日ですので、週央以降は“揺れ動く”が期待されるところです。
特に前者は「2023/24年度のインフレ見通し上方修正」が有力視されており、そこから「YCC政策再修正」への思惑も見え隠れしていますので、そうでない場合には…?
もちろん「円買い介入」への思惑は残ることになりますので、“上値の重さ”は継続する可能性は否めないところです。
ただ「為替介入実績」も予定されていますので、「円安阻止に向けたスタンス」が明らかにされない場合には…?
いずれにしても“結果次第”ということになりますが、週初はともかく、週央以降は“大きく振れる”、場合によっては“乱高下”を想定しておきたいところです。
“もう一段の上値模索”となる可能性が、個人的には高いと考えていますが…。
《12:50》
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