『今週の為替相場、武市はこう見る 』の配信は、年内は本日が最後となります。 今年一年、ありがとうございました。 新年は1月9日(火)を予定しておりますので、来年もよろしくお願いいたします。
先週は日銀会合(19日)時に“乱高下”したものの、基本的には“低位安定”というのが実状といえます。
「米早期利下げ観測」を背景にして、“ドル売り(戻し)”が優勢となっているからです。
このため“200日移動平均線(本日は142.824円)”を挟んだ揺れ動きとなっており、再び下回って先週の取引を終えています。
ただ前記日銀会合が“ハト派寄り”だったこともあり、“円買い(戻し)”はそれほど進行していません。
このため「日米金利差縮小」への思惑は根強いものがありますが、“すぐに縮小”という類ではなく、ドル円にとってはいわゆる「片肺飛行」の状況にあります。
そうなると“上値の重さ”は否めないものの、“下値もしっかり”というのが実状…。
今週は“年内最終週”となる中、本稿執筆時は“クリスマス休暇の真っ最中”という状況でもあります。
27日からは欧米勢が“マーケットに回帰”してくると見られますが、一方でその時に国内勢は“年末ムードの真っただ中”というスケジュール感でもあります。
短期金融市場が織り込む「年1.50-1.75%(6-7回)利下げ」は明らかに往き過ぎと見られるだけに、目先の注目は“その修正が入るか”と見られます。
それでもそれは“年明け以降”と見るのが、やはり妥当なのかもしれません。
今週は“下げ一服(踊り場形成?)”、場合によっては“幾分レンジ切り上げ”程度に見ておくべきかもしれませんね。
《12:10》