FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 今週の為替相場、武市はこう見る > 今週の為替相場、武市はこう見る [2024年2月5日(月)]
今週の為替相場、武市はこう見る

最新の記事

今週の為替相場、武市はこう見る [2024年2月5日(月)]

2024年02月05日

「米早期利下げ」ならびに「日米金利格差」を巡って、またしても先週のドル円は“乱高下”を見せました。

まず注目の「FOMC」は“据え置き”とされ、一方で「追加利上げ」の可能性を示唆する文言を削除し、「インフレ2%目標達成を確信できる前の利下げは適切ではない」との文言が加えられました。
いわゆる“中立”を示した内容といえますが、マーケットはこれを“ハト派寄り”と捉えました。
こうして発表直後から“ドル売り”が加速し、ドル円は一時“145.997円”へと値を落としています。

ところがその後に行われた「パウエルFRB議長会見」では、『3月の利下げの可能性は低い』と発言されました。
この影響で一旦は“147.449円”へと押し戻されましたが、その後の「米雇用関連指標」が“いずれも弱め”となったことから、“ドル売り”そのものは継続しました。

ただ週末に行われた「米雇用統計」は、“極めて強い(NFPは予想のほぼ倍:+35.3万人/失業率は予想を下回る3.7%/平均時給は2022年3月以来:前月比+0.6%)”となりました。
このため「米早期利下げ観測」は改めて後退する格好となり、米10年債利回りが“急上昇(3.86%→4.05%)”を見せる中、ドル円は“急反発(146円半ば→148.593円)”を演じて、先週末の取引を終えています。

こうして短期金融市場を見ると、「米5月利下げ」の確率はまだ“60%超”を織り込んだままですが、「米3月利下げ」はすでに“20%以下”へと低下しています。
これを“下がった”と見るか、それとも“まだ高い”と見るかは、個人個人によって異なる結果となっています。
そうなるとまたしても“思惑交錯”となるだけに、ここからの“さらなる上値模索”に関しては“別の後押し”が必要と見るのがやはり妥当ということになります。

今朝方の「米CBSニュース番組・60ミニッツ(日本時間本日9:00~)」でも、パウエルFRB議長は『FRBは3月以降まで利下げ待つ公算大きい』と述べるなど、「米早期利下げ観測」はさらに後退する可能性が高まりつつあります。
それでも今回の急反発は、あくまで“巻き戻し(織り込み過ぎた米早期利下げ観測の巻き戻し)”と見れば、時間の経過と共に“自ずと上値は限定的”と見るのが妥当なところ…?

決して“崩れる”ようには見えず、基本的には“下値が堅い”を前面に押し出した動意が期待されますが、“上値の重さ”を払拭するには…?
“別の後押し”が必要と見るのが、やはり妥当なところかもしれませんね。

《12:35》

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産等取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 今週の為替相場、武市はこう見る > 今週の為替相場、武市はこう見る [2024年2月5日(月)]