「日米の金利差は高水準が当面続く」との思惑から、週初は“ドル買い(円売り)”が先行しました。
特に14日の米PPIが“強め”となったことで、ドル円は“156.771円”へと上値を伸ばす場面を見せています。
ところが15日の米CPIを機に、マーケットは一変しました。
結果は“概ね予想通り”でしたが、「米インフレ再燃」を謳うには程遠い内容となったからです。
このため「米年内利下げ」が改めて意識される格好となり、翌16日東京タイムにかけて“153.608円”へと押し下げられました。
ところがところが、“タカ派寄り(早期利下げに慎重)”のFRB関係者発言が相次いだことで、その後は“巻き戻し”が再び進行するに至っています。
こうして17日欧州タイムには“155.980円”まで上値を伸ばすなど、いわゆる“上を下への乱高下”を見せた一週間だったといえそうです。
このため“方向感が定まらず”が続く可能性は、やはり否めないといえそうです。
特に「米年内利下げ」と「タカ派寄りのFRB要人発言」は相反する側面を持っているだけに、“神経質な揺れ動き”といった展開が想定されるところです。
そうなると“下値の堅さ”ばかりが現在は際立っていますが、「米インフレ再燃」が後退しているのは事実であるだけに、“上値の重さ”は如何ともしがたい…?
場合によっては“156円回復”が見られるかもしれませんが、それで“走る(上放れ)”といった展開は期待薄と考えながら、次なる材料を待ちたいところです。
《12:20》
FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-