先週は「強めの米経済指標」、そして「タカ派寄りのFRB要人発言/FOMC議事要旨」が相次ぎました。
こうして「米早期利下げ観測」はさらに緩み、米10年債利回り上昇につれて“ドル買い”も進行し、ドル円は“157円回復”を示現しています。
一方で“4/29~5/3の61.8%戻し(157.010円)”を突破したにもかかわらず、ストップロスは絡んでいないのが実状といえます。
テクニカル的には“もう一段の上値模索”を意識せざるを得ないところですが、“実はそうはなっていない”という点が、目先のポイントとなってきそうです。
今週は「米英休場」から始まり、FRBが最重要視している「PCEコア・デフレータ」で終わるスケジュール感であり、その間には「日銀要人発言」も数多く予定されています。
このため日米共に“結果を見たい(様子見)”との思惑が立ちやすい中、短期金融市場では「米9月利下げ(50%弱)」「年内2回利下げ(40%強)」へ確率をすでに低下させています。
つまり「日米金利差は当面高水準を維持」との思惑にさらに傾斜していることを踏まえれば、“もう一段”というキーワードは“上値模索”ではなく“ポジション調整”にかかりやすい…?
あくまでそれらの結果次第ということになりますが、少なくとも“もう一段の上値模索”につながるには、新たな材料が必要と見たいところです。
《11:40》
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