“150円前後”でスタートした先週のドル円は、週末には“153円後半”へと駆け上がりました。
週初は「中国財政出動期待」、週央からは「日銀12月利上げ見送り観測」そして「米利下げペース鈍化」への思惑が台頭し、手を変え品を変えしながら“円売り”そして“ドル買い”が進行したからです。
こうして“200日移動平均線(当時152.002円)”を突破すると、“11/20~12/3の61.8%戻し(153.115円)/週足・一目均衡表先行スパン上限(同153.124円)”を上回り、冒頭の駆け上がりにつながりました。
一方で、その“週足・一目均衡表先行スパン上限”ですが、本日は“153.801円”へと切り上がっています。
このため週足ベースでは“抜け切った”とはまだいいがたく、ここから先は“上値の重さ”が意識されても何ら不思議ではないところです。
特に今週は「FOMC(17-18日)」「日銀会合(18‐19日)」が控えていますので、“様子見”になりやすく、少なくとも一方向への動意は“抑制される”と見るのが妥当なところです。
もちろん“200日移動平均線(本日は152.104円)”を上抜けた事実は変わりませんので、“崩れる”は想定しづらいと見られます。
ただ「日銀12月利上げ」との確率はすでに“急低下(先週初60%超→現在16%)”、一方の「米12月利下げ」は“ほぼ確実”とは見られるものの、「来年の米利下げ回数」の“半減(4回→2回)”がすでに織り込まれている状況では…?
「日米金利格差縮小」との思惑が後退しているのは事実ですが、ここからのさらなる後退はかなり微妙と見ざるを得ない…。
“下値はしっかり”を想定しつつも、ここから先は“上値の重さ”を意識しつつ、場合によっては“利益確定売り先行”も想定しておきたいところです。
新たな材料が飛び出すまでは…。
《11:55》
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