新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【予想を上回る利上げでリラは上昇】
24日の金融政策委員会でトルコ中銀は主要政策金利の1週間物レポレートを17.5から25%に引き上げました。予想の2.5%アップを上回り3会合連続での利上げでした。
今回の利上げによって政策金利は2019年以来の高水準となり、6月以降で16.5%の利上げとなりました。
政策委員会はインフレを鎮静化させるため、緩やかに必要なだけ引き締めを行うとタカ派的な姿勢を維持しました。
報道によると、JPモルガンは年末までに政策金利を0.25%引き上げ35%に達すると予想、ゴールドマンサックスは実質金利をプラス圏に移行させるより力強い一歩と、いずれも利上げを評価しました。
USD/TRY 日足BIDチャート
発表を受けてドルトルコリラは27.20リラから一時25.1267リラまで下落しリラが買われました。しかし25日は反発し26.4804リラ付近で終了と週間では1.97%の下落になりました。75日移動平均線が25リラ付近に位置し、ここが下抜けした場合は23リラ付近への下落の可能性もあると思われます。しかし25リラを維持した場合は25~26.70リラのレンジを予想します。
TRY/JPY 日足BIDチャート
発表を受けリラ円は5.739円まで上昇しましたが、75日線に抑えられ5.485円で終了し週間では2.85%の上昇となりました。5.4円がサポートとなり5.4~5.75円のレンジを予想します。
【堅調なランド】
BRICSはヨハネスブルグで開催した首脳会談で、各国財務相に現地通貨、決済手段、プラットフォームについて検討させ1年後に報告するとしました。
ゴドングワナ・南ア財務相はSWIFTなどの既存の国際送金決済システムに代わるシステムを作るのではなく、現地通貨の利用拡大を促進する決済システムの検討するためと語りました。
ゴドングワナ氏はブラジルのルラ大統領が提唱しているBRICS共通通貨に関しては、共通化導入には単一の中央銀行が必要になり、金融政策の独立性も失われるためにハードルは高いと語りました。
USD/ZAR 日足BIDチャート
先週のドルランドは18.2999~19.0666のレンジで1.69%の下落となりました。19.25付近からの下落トレンドは継続と思われ18~19ランドのレンジを予想します。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
ランド円は75日移動平均線が位置する7.6円付近がサポートとなり、25日移動平均線が位置する7.7円付近を上方ブレークし7.858円まで上昇しました。週間では2.78%の上昇となりました。7.7円付近が短期のサポートと思われ7.7~7.9円のレンジを予想します。
【議事要旨が発表】
24日に公表された8月10日の議事要旨では、インフレ率を目標に引き下げるために政策金利を現行の11.25%に維持する必要があるとの認識を示しました。10日の会合では全会一致で据え置きとなり、据え置きは3会合連続でした。
長期にわたり金利を据え置く必要があるという見解を繰り返し、またインフレ見通しは複雑かつ不確実で上振れリスクもあるとしました。
USD/MXN 日足BIDチャート
先週のドルペソは16.7265~17.0702のレンジで1.69%の下落となりました。25日移動平均線が位置する17ペソ付近がレジスタンスになり下落トレンドが続いています。16.60~17ペソのレンジを予想します。
MXN/JPY 月足BIDチャート
ペソ円は8.509~8.742円のレンジで2.58%の上昇となりました。ここまでの高値8.55円付近のレジスタンスを上抜けして上昇が加速しました。8.717円が2014円の高値で、ここを完全に抜けると節目の9円に向かう動きを予想します。
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