新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【エルドアン大統領の我慢はいつまで?】
シムシュキン財務相は、経済プログラムはエルドアン大統領の全面的支持を得ていると発言しました。ディスインフレ推進プログラムでも財政政策でも大統領の支援は完璧で確かなものとして感じていると述べました。
エルドアン大統領は9月6日に、引き締め政策によって物価上昇率は1桁台に鈍化すると発言し、最近の金融引き締めを肯定する発言をしました。
シムシュキン財務相は今後世界のいくつかの都市で投資家との会合を開く予定としています。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルリラは26.2485~26.8281のレンジで1.27%の上昇となりました。利上げ後のリラ高を打ち消すようにドルリラは上昇しています。ただトルコ中銀が引き締めスタンスを維持し、エルドアン大統領もそれを支持している状況では、前回高値の27.31リラを超えるとも思われず、26~27リラのレンジを予想します。
TRY/JPY 日足BIDチャート
リラ円は8月24日に5.739円まで上昇後、31日に一時5.374円まで下落しました。25日移動平均線にサポートされ週間では1.52%の上昇となりました。利上げ前のレジスタンス5.4円がサポートとなり5.4~5.6円のレンジを予想します。
【ランドは反発か】
5日に発表された第2四半期のGDPは前期比0.6%と第1四半期の0.4%、予想の0.1%を上回りました。南半球が冬のため計画停電が増加して経済成長にブレーキがかかる予想がありましたが、国営電力会社エスコムは計画停電を若干緩和したことが成長の材料になりました。
南アフリカ準備銀行は23年のGDP予想は0.4%と中期的にはわずかな上昇になると予想しています。
USD/ZAR 日足BIDチャート
ドルランドは6日に19.3275と週の高値に上昇しましたが、7日は消費者信頼感指数-25から-16に改善され、また経常収支の赤字は−0.9から−2.3%に拡大しましたがドル安ランド高となりました。
19.32付近で短期的に上値となったランドは18.75付近への下落を予想します。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
先週のランド円は7.617~7.795円のレンジで0.44%の下落となりました。7.6円が短期的なサポートとなり、7.6~7.8円のレンジを予想します。
【ペソ下落は一旦止まるか】
7日に発表された8月のCPIは、前月比0.48%、予想0.52%から0.55%に上昇し、前年比4.79%から4.64%に低下しました。コアCPIは前月比0.39%、予想0.3%を下回り0.27%に低下、前年比は6.64%から6.08%に低下しました。
物の物価の低下は総合指数が低下していることからもわかりますが、コア指数の前年比が6%台にとどまっているのはサービス部門の価格の高止まりが原因になっています。メキシコ中銀はサービス価格の高止まりに注目しており、ここの物価が下がらないと早期の利下げは難しいかもしれません。
USD/MXN 日足BIDチャート
先週のドルペソのレンジは17.0269~17.6986で3.26%の上昇となりました。前週発表されたペソ安定のためのヘッジプログラム段階的縮小の影響を受けペソ安が継続しました。
17.25ペソ付近がサポートとなり17.25~17.85ペソのレンジを予想します。
MXN/JPY 日足BIDチャート
先週のペソ円は8.331~8.58円のレンジで1.53%の下落となりました。8.3円付近に75日移動平均線が位置しており短期的なサポートと思われます。8.3~8.55円のレンジを予想します。
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