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為替モーニング東京市場2024年4月18日

2024年04月18日
(コラム執筆時間:09時17分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円153.50~155.00
ユーロ円163.50~165.00
ユーロドル1.0600~1.0750
豪ドル円98.50~100.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

昨日、日米韓財務相会合が開催されており、日本と韓国が自国通貨安を巡る懸念を示し、米国も認識したとの報道もある。ただ基本的にはドル円155円目前にして、政府日銀による為替介入への警戒感を踏まえたドル売り・円買いに過ぎないとの見解も少なくない。潜在的な日米金利差拡大が解消には程遠い状態にあるだけに、米国が容認したとは言い難い側面がある。鈴木財務相は為替について日米での意思疎通を確認したと急速な円安についての認識を共有していると述べ、また神田財務官は必要であれば適切な行動を取るのは変わらないが、具体的な措置は手の内を晒すことになると意味深な見解を述べている。そしてラガルドECB総裁は、欧州経済は1年以上に亘って停滞に近い状態が続いてきたが、終焉を迎えつつあり、明らかに回復の兆しが見えていると言及しており、ユーロドルを買い戻す動きが優勢になっている。

一方、ドル円はファンダメンタルズ的には日米金利差拡大による円キャリートレード志向が根強く、依然として底堅い展開は否めない。それでも相対的には政府日銀による実弾投入待ちの段階であり、安易にどちらにも攻め切れない情勢にある。一旦、155円台では清算局面と捉え、引き続きレンジ幅ドル円153.50~155.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルはECBによる利下げ観測もあり、戻りは限定的になっている。ただラガルドECB総裁発言を受けてやや買い戻しが優先されており、改めて1.06前後の底堅さが意識されている。引き続きレンジ幅1.0600~1.0750を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円台半ば前後から押し目買いと共に、ドル円155円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は政府日銀の介入期待もあり、現状ではドル円155円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、153円半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ECBの利下げ観測を背景に戻り売りが優先されているが、現状では割安感の買い戻しが1.06前後で散見されており、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続き、ユーロドル1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円153円台半ば前後ではロング、155円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は164円割れから押し目買いと共に、165円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は98円台半ば前後から押し目買いと共に、100円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円152.80155.50
ユーロ円163.00165.50
ユーロドル1.05501.0800
豪ドル円98.00100.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円152.80155.50
ユーロ円163.00165.50
ユーロドル1.05501.0800
豪ドル円98.00100.50
現在のポジション
ドル円ショート50,000☆154.40(SL155.00買い)
2024年4月収支経過(01~18日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥85,000
ユーロ円+¥60,000
ユーロドル-¥41,200(-$250)
豪ドル円+¥55,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000155.00(SL155.50買い)
ドル円買い50,000153.30
ユーロ円売り50,000165.00(SL165.50買い)
ユーロ円買い50,000163.30(SL162.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0730(SL1.0780買い)
ユーロドル買い50,0001.0550(SL1.0500売り)
豪ドル円売り50,000100.00(SL100.50買い)
豪ドル円買い50,00098.30(SL97.80売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000155.00(SL155.50買い)
ドル円買い50,000153.50
ユーロ円売り50,000165.00(SL165.50買い)
ユーロ円買い50,000163.50(SL163.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0750(SL1.0800買い)
ユーロドル買い50,0001.0600(SL1.0550売り)
豪ドル円売り50,000100.00(SL100.50買い)
豪ドル円買い50,00098.50(SL98.00売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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