鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 157.30~158.80 |
ユーロ円 | 162.00~163.50 |
ユーロドル | 1.0230~1.0380 |
豪ドル円 | 97.30~98.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
今週はトランプ次期大統領関連の相次ぐ報道が、相場の攪乱材料となっている。ただ相場自体は先行き不透明感もあり、膠着度を深めていると言わざるを得ない。それでもFOMCの利下げ方針が怪しくなるなど、依然としてドルを買い戻す動きが優勢となっている。先の12月FOMCでは、予想通り0.25%利下げが実施され、2025年末までに0.5%の追加利下げがコンセンサスとなっているが、直近のパウエル議長会見では今後の追加利下げに慎重な姿勢が示されている。また米債券利回り上昇は米財政難や中国経済失速なども起因しており、米債券利回り上昇にも違和感が生じている。このため米ドルを買い戻す動きもピークアウトするとの見方も少なくなく、拙速的な売買は手控えられているのが現状であろう。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが賢明であろう。
一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に底堅い展開は否めないが、本日の米雇用統計の結果待ち段階にある。ただ数値自体で大きく振られる可能性は低く、調整主導の展開を余儀なくされている。引き続きレンジ幅ドル円157.30~158.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは1.03前後で試行錯誤が続いているが、欧州経済の脆弱性を背景に、依然として戻り売りが優勢となっている。ただ1.03割れの段階では割安感の買い戻しも散見されており、拙速的な下値トライは慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0230~1.0380を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、157円台半ば割れから押し目買いと共に、158円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.02台半ば前後から押し目買いと共に、1.04前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円158円台半ば以上から断続的に売りが散見されている模様。一方、輸入企業も同様に、157円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始している。現状ではユーロドル1.02台半ば前後から押し目買いと共に、1.04前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は繰り返しになるが、ドル円157円台半ば割れではロング、158円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は162円前後から押し目買いと共に、163円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は97円台半ば割れから押し目買いと共に、98円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 156.80 | 159.30 |
ユーロ円 | 161.50 | 164.50 |
ユーロドル | 1.0180 | 1.0430 |
豪ドル円 | 96.80 | 99.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 156.80 | 159.30 |
ユーロ円 | 161.50 | 164.50 |
ユーロドル | 1.0180 | 1.0430 |
豪ドル円 | 96.80 | 99.30 |
現在のポジション
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆162.50(SL162.00売り) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0280(SL1.0230売り) |
2025年1月収支経過(06~10日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥25,000 | |
ユーロ円 | +¥10,000 | |
ユーロドル | +¥40,800(+$250) | |
豪ドル円 | +¥35,000 |
前日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 158.80(SL159.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 157.30(SL156.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 164.00(SL164.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆162.50(SL162.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0380 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0250(SL1.0200売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 99.00(SL99.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 97.50(SL97.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 158.80(SL159.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 157.30(SL156.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | 162.00(SL161.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0380 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0230(SL1.0180売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 98.80(SL99.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 97.30(SL96.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。