鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 108.70~109.70 |
ユーロ円 | 131.00~132.00 |
ユーロドル | 1.2000~1.2100 |
豪ドル円 | 84.30~85.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場の注目が本日の米雇用統計に集まる中、非農業部門雇用者数(NFP)は約100万人増が見込まれるなど強い内容が見込まれている。その中、各連銀総裁の発言も相次いでいるが、カプラン・ダラス連銀総裁は成長見通しのリスクは下向きではあるが、失業率は年末時点で4%未満に低下している可能性を示唆し、2022年には完全雇用とインフレ目標に到達、メスター・クリーブランド連銀総裁はリスクが残るものの見通しは明るいとした上、金融政策はしばらく緩和的、そして、ボスティック・アトランタ連銀総裁は4月の非農業部門雇用者数が100万人増でも驚きはないと述べるなど、相対的にはワクチン効果により、ウィルス感染の早期収束感を見込んだ内容とも解釈できる。期待通りの内容であったとしても、FRBの出口戦略を明確に打ち出すには時期尚早との見方が少なくなく、今回の数値のみで過剰反応することは禁物であるが、相対的には米債券利回りの下げ止まりや堅調な米国株式市場を背景に、ドルを買い戻す雰囲気が高まりつつある。引き続きもう一段のドルの下落局面では買い戻しに転じることが得策であろう。
一方、ドル円は一時109円割れを試す展開ではあったが、同レベルでは利益確定買いや実需買いが満遍なく控えており、拙速的な下値トライには慎重になっており、改めて底堅い展開が意識されている。引き続きレンジ幅ドル円108.70~109.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは欧州債利回りの上昇も手伝い底堅い展開を見せているが、更なる買い材料が乏しく、戻り売りが優先されている。引き続き相場の動意待ちであるが、レンジ幅ユーロドル1.2000~1.2100を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円108円台後半から押し目買いを勧めると共に、109円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.200前後から押し目買いと共に、1.21前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円109円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円割れから押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しており、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.21前後からナンピン売りと共に、1.200前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円108円台半ば前後ではロング、109円台半ば前後ではショートをイージし、ユーロ円は131円前後から押し目買いと共に、132円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは84円台半ば前後から押し目買いと共に、85円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.00 | 110.10 |
ユーロ円 | 130.50 | 132.55 |
ユーロドル | 1.1970 | 1.2170 |
豪ドル円 | 83.75 | 85.85 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆131.80(SL132.30買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆84.50(SL85.40買い |
2021年5月収支経過 (06~07日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | ||
ユーロドル | ||
豪ドル円 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い | 50,000 | ★△131.10(132.00ショートカバー)+¥45,000 |
ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.2010(SL1.2120ショートカバー)+ドル550 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 109.70(SL110.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 108.80(SL108.40売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆131.80(SL132.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.80(SL130.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2080(SL1.2130買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1980(SL1.1930売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.00(SL85.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.10 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 109.70(SL110.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 108.70(SL108.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.00(SL132.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 131.10 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2100(SL1.2150買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2000(SL1.1950売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.40(SL85.90買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。