◆ “ストップロス”を絡めながら… - “147円半ば”へ急落

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マネパ為替分析 日刊レポート

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“往き過ぎ”との懸念が拭えない…!?

2024年03月08日

◆ “ストップロス”を絡めながら… - “147円半ば”へ急落

全く持って見誤った…、ここまで投げさせられるのか…。

『2%目標実現に向け、着実に歩を進めている』との中川日銀審議委員発言から、「日銀、3月マイナス金利解除」への思惑はさらに増幅しました。
このため“円買い→ドル売り”が目立ち、欧州タイム序盤には“148円割れ”へと値を落としています。

一方で個人的に注目していた「パウエル議会証言(昨日は上院銀行委員会)」は、やはりもう一段“踏み込んだ”発言が飛び出しました。

『利下げはそう遠くない時点』

前日の下院証言と大枠は変わらないものの、短期金融市場が織り込む「米6月利下げを事実上容認」と捉えられました。
このため今度は“ドル売り”が優勢となり、“147.525円”へとさらに下値を拡大するに至っています。

ただし『まだ利下げ時期に達していない(ボウマンFRB理事)』『インフレ鈍化の証拠なお必要(メスター・クリーブランド連銀総裁)』と慎重姿勢も相次いでおり、その後は緩やかに下げ渋って、昨日の取引を終えています。


◆ ここから「米早期利下げ観測」をさらに織り込むというのは…? - 米雇用統計

こうして想定外(想定以上)に突っ込んだ格好といえますが、前者のポイントは「マイナス金利解除の時期」ではなく、すでに「その後の利上げの有無」に移った印象が強いです。
一方で後者に関しては、すでに「6月利下げ開始」「計1.00%(年4回)利下げ」を短期金融市場が織り込んだ以上、ここからさらに「米早期利下げ」を織り込むのは容易ではありません。

こうした状況下、本日の注目は何といっても「米雇用統計」となります。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+20.0万人)」「失業率(3.7%)」「平均時給(前年比+4.4%)」となっていますので、まずはここからの乖離具合が注目ということになります。
ただ直近の米雇用関連指標が“弱め”が多かったこともあり、事前予想は“控え目”となっています。
前月が“極めて強い”でしたので“その反動”が警戒されるのは事実ですが、ここから「米早期利下げ」をさらに織り込みにかかるほど悪化するとは…?

さらに見誤った格好であるだけに、慎重にも慎重を期して見極める必要に駆られているのは事実です。
それでも“往き過ぎ(売られ過ぎ)”を想定し、“戻り(買い戻し)”を期待しながら、その行方を見守りたいところです。
一時的に下回ったものの、“100日移動平均線(本日は147.731円)”で概ね支えられた格好となりますので…。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※本日は米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。

150.547(3/5高値)
150.079(3/6高値、ピボット2ndレジスタンス)
150.000(大台、20日移動平均線)
149.601(2/28~3/7の61.8%戻し)
149.366(3/7高値)
上値5:149.217(2/28~3/7の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、-1σ)
上値4:149.067(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値3:148.832(2/28~3/7の38.2%戻し)
上値2:148.565(日足・一目均衡表基準線)
上値1:148.357(-2σ)
前営業日終値:148.028(大台、50日移動平均線)
下値1:147.731(100日移動平均線)
下値2:147.588(3/7安値)
下値3:147.461(20週移動平均線)
下値4:147.289(ピボット1stサポート)
下値5:147.153(週足・一目均衡表転換線)
147.000(大台)
146.819(23/12/28~24/2/13の38.2%押し)
146.549(ピボット2ndサポート)
146.247(2/2安値)
146.184(200日移動平均線)
146.076(週足・一目均衡表基準線、大台)
145.897(2/1安値、日足・一目均衡表先行スパン上限)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

100.210(14/12/9高値)
100.000(大台)
99.463(14/12/10高値)
99.052(2/23高値《年初来高値》、+2σ、大台)
98.823(2/26高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値5:98.618(2/27高値)
上値4:98.546(2/28高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:98.390(2/23~2/29の61.8%戻し、+1σ)
上値2:98.211(3/6高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.072(3/7高値、20日移動平均線)
前営業日終値:97.999(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値1:97.601(ピボット1stサポート)
下値2:97.385(3/6-7安値、50日移動平均線)
下値3:97.319(2/15安値、2/29安値、週足・一目均衡表転換線、2/1~2/23の50%押し水準)
下値4:97.202(ピボット2ndサポート)
下値5:97.123(日足・一目均衡表先行スパン上限)
97.067(2/14安値、20週移動平均線)
96.990(100日移動平均線、ピボットローブレイクアウト、大台)
96.851(2/9安値、2/1~2/23の61.8%押し)
96.422(2/7-8安値)
96.284(2/6安値)
96.123(2/5安値、日足・一目均衡表先行スパン下限)
96.055(週足・一目均衡表基準線、大台)
95.875(200日移動平均線)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

194.530(15/8/20高値)
194.000(大台)
193.756(15/8/21高値)
193.000(大台)
192.000(大台)
191.502(+2σ)
191.412(15/8/24高値)
191.311(2/26高値《年初来高値》)
191.191(3/4高値)
191.044(3/5高値、大台)
190.678(3/6高値、+1σ)
190.163(3/7高値)
190.000(大台)
189.930(20日移動平均線)
189.712(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:189.613
189.189(3/1安値、3/7安値)
189.042(2/29安値、-1σ、2/1~2/26の38.2%押し、3/7安値後の50%押し、大台)
188.909(2/19-20安値)
188.799(3/7安値後の61.8%押し)
188.671(2/16安値、日足・一目均衡表基準線)
188.267(2/1~2/26の50%押し、-2σ)
188.000(大台)
187.932(2/15安値)
187.856(2/12安値)
187.548(2/1~2/26の61.8%押し、50日移動平均線)
187.029(週足・一目均衡表転換線、大台)
186.845(2/8安値)
186.147(2/5-7安値)
186.000(大台)
185.797(1/17安値、100日/20週移動平均線)
185.445(日足・一目均衡表先行スパン上限)

《10:55》
《11:40、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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