「介入催促相場」が続く中、週初の米小売売上高も予想を上回りました。
このため「米利下げ時期後ズレ」への思惑はさらに増幅しており、16日には“1990年6月来の高値(154.785円)”を記録しています。
一方でこれを押さえ込んでいるのが「円買い介入」への思惑ですが、「口先介入」は相も変わらずも、現時点で「実弾介入」は確認できておりません。
週末には「中東情勢悪化」を背景にした“リスク回避姿勢”も台頭しましたが、すぐさま緩んでいるのが実状といえます。
こうして「日米金融当局の立ち位置の違い」は顕著なままであり、“ドル買い(円売り)”は台頭しやすい状況は継続しています。
対してこれを待ち受けるのが前記「円買い介入」への思惑ですが、実際に入るかは“不明”といわざるを得ないのが実状といえます。
またその効果についても“読みづらい”という点を踏まえれば、期待するほどの効果が得られるかは“微妙”と考えざるを得ない…?
ただ先週末には植田日銀総裁から『物価上昇続けば、追加利上げの可能性高い』との発言が飛び出していますので、少なくとも「日銀会合(25-26日)」に向けた期待は残る…?
基本的には「米利下げ時期後ズレ」への思惑が後退するか、もしくは「日銀追加利上げ」の機運が高まらない限り、“上値模索”への期待は大きいと考えます。
ただし「介入催促相場」は続くと見るものの、今週に関しては“上値模索”も抑制されやすいと考えたいところです。
いわゆる高止まりであり、一服と考えますが、その結果やいかに…。
《11:55》
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