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YEN蔵の外国為替見聞録

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第3四半期のGDP、トルコはプラス成長、南アフリカはマイナス成長と明暗分かれる

2019年12月06日

2日発表されたトルコ第3四半期のGDPは前期比0.4%と3期連続のプラス、前年比は0.9%と予想の1%を若干下回りましたがほぼ一致。第2四半期は1.6%減と上方修正され、第3四半期のGDPは前年比で4期ぶりにプラス転換し2018年のリラ急落による景気後退を回復しました。
インフレ率の低下でトルコ中央銀行は積極的に利下げをしたことで融資残高延びたことも景気回復の一助になりました。

トルコ政府は今年の経済成長率を0.5%とし来年は5%見込み、アルバイラク財務相は経済成長が増していると述べています。
しかしウィサル・トルコ中銀総裁は大幅な利下げで利下げ余地は狭まっていると述べており政府目標の達成は難しいとの予想もあります。


3日発表された南アフリカの第3四半期GDPは前期比年率0.6%減と第2四半期の3.2%の増加からマイナス成長となり予想の0.1%増加を下回りました。
前年同期比では0.1%増加となり予想の0.4%増加、第2四半期の0.9%増加を下回りました。
マイナス成長の原因は鉱業部門が6.1%減少、製造業が3.9%減少、農業は3.6%減少と落ち込んだことが響きました。

今回の成長率の低下はラマポーザ政権にとっては厳しいものとなりました。この指標は格付け会社の評価に悪材料になりそうです。
10月29日発表されたMTBPS(中期財政背策)では経済の減速、政府債務の増加など期待を裏切る結果となりました。
主要3格付け会社のうちで唯一南アフリカの格付けを投資適格に維持しているムーディーズは見通しを安定的からネガティブに引き下げています。ネガティブの見通しが出ると最長1年半で格下げの可能性があります。
ムーディーズは長期的な平均成長率を1%以下としており、次回3月に格付けの見直しを予定しています。
その前に発表されるMTBPSで経済成長の道筋や財政赤字削減に前向きな政策が出るかどうかが注目されます。

新興国通貨 四本値とピボットポイント


ZAR/JPY 1時間足BIDチャート



リスク選好の流れが続く中でドルランドも1ドル=14.5264ランド付近までドル安ランド高が進んでいましたが、弱いGDP成長率を受けて14.67ランド付近までドル高ランド安となっています。
8月以降のドルランドの動きは一時15.50ランド付近までランド安が進みましたが、その後は14.50~15.50のレンジで推移しています。
8月以降14.50付近がドルの安値ランドの高値となっており、ここが下抜け出来ないとランドの上昇は限定的と思われます。
短期的には14.54付近がサポートされ、14.72付近のレジスタンスを上抜けした場合は、14.87付近へ上昇しドル高ランド安になるものと思われます。

ランド円は7.506円のレジスタンスが8月以降上昇を抑えています。ここが上抜け出来ないと7.0~7.5円のレンジ継続と予想されます。
弱いGDPの発表を受けて7.383円まで下落しましたが、その後ドル円が反発すると7.462円まで上昇し7.4円付近で推移しています。
短期的には戻り高値の7.48円付近がレジスタンスとなっており、3日の安値7.38円付近を下抜けした場合は11月26日の安値7.333円付近がターゲットになると思われます。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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