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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第603回 今週は米小売売上高・消費者物価指数に注目

2017年11月13日

 先週は、何より日経平均株価が幾つかの歴史的な節目を上抜ける動きとなったことが目につき、その動意にドル/円やクロス円も一時的に振らされる場面があった。
 周知のとおり、日経平均株価は先週7日に平成バブル崩壊後の戻り高値=2万2666円を上抜け、さらに9日には史上最高値(3万8915円)からその後の最安値(7054円)までの下げに対する半値戻しの水準=2万2985円をも上抜けて、一時的にも2万3000円台に乗せる動きを見せた。
 9日の「後場」以降は株価急騰に伴う利益確定の動きや、ボラの急拡大に伴うテクニカルな売りに押されるなどして、かなり不安定な値動きも見られているが、今まさに日本株が歴史的な局面を迎えていることは間違いない。今後も一段の上値を追う可能性は高いと見られ、場合によっては中長期的に3万円台を目指す展開となってもおかしくはないと思われる。そうなれば、市場のリスク選好ムードは一段と強まり、どちらかと言うと外為相場は円安方向になびきやすくなると見られる。

 とはいえ、週を通じてみれば先週のドルのパフォーマンスは必ずしも芳しいものではなかった。最大の要因は、やはり米税制改革の行方が一層先行き不透明な状態になってきていることであり、ことに先週は法人税率の引き下げ時期について米上院共和党案と米下院共和党案が異なるものになったことが市場では嫌気された。もっとも、いまだ来年までに成立する可能性は残っており、そのために今のところは円の上値も自ずと限られたものとなっている。
 また、先週は米大統領が訪日&アジア歴訪のスケジュールを消化していたこと自体が円の下値を支えたところもあるように思われる。先週6日に行われた日米首脳会談でも米大統領は対日貿易赤字の削減を安倍首相に要求することを忘れず、日米間の不均衡是正については断じて譲らない姿勢をあらためてアピールした。こうもあからさまなパフォーマンスを見せつけられると、さすがに暫くはドルの上値を追いづらいムードにもなる。
 さらに、先週は週明け6日にドル/円が一時114.75円付近まで上値を伸ばしたのにも拘らず、そこで息切れして結局は同日の日足ロウソクが長めの上ヒゲを伴う陰線となったところが弱気材料となった部分もあるものと見られる。一つには、これまで長らく節目と見られていた114円台半ばの水準を超えたことで目先の「到達感」が拡がったというところがあるだろう。加えて、その重要な節目を上抜けたのにも拘らず、そこからの伸びが見られなかったことに対する「失望感」というものもあったように思われる。

 結果、ドル/円は9日に引き続いて10日も一時的に21日線を下抜ける場面が見られたものの、両日とも終値では21日線を下抜けていない。当然、今週は同線(現在は113.40円に位置)が下値サポートとして機能し続けるかどうかが一つの焦点となろう。
 カギを握るのは、今週15日に発表される10月の米小売売上高ならびに米消費者物価指数(CPI)などであり、市場には強めの結果となることに備えておこうとするムードもないではない。少なくとも、米債市場では週末に向けて長期債の買い持ち高を一旦解消しておこうとする動きが見られ、結果的に米10年債利回りは2.4%台を回復してきている。
 基本的にドルは底堅い展開を続ける可能性が高いと見られ、そうした観点からすれば一方でユーロ/ドルの戻りは限られると思われる。先週末にかけては1.1660-70ドル処まで値を戻す展開となったが、同水準は10月下旬に完成したと見られる三尊天井のネックライン水準であり、セオリーに基づいて考えれば同水準をクリアに上抜けるのは難しいと見られる。よって、今週は米指標結果を横にらみしながらも、基本的にはユーロ/ドルに対して戻り売り姿勢で臨みたいと個人的には考える。
(11月13日 08:50)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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