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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第581回 今しばらくドル/円はもみ合いの展開を続けそう…

2017年05月22日

 先週は、件の「ロシアゲート」騒動が市場で俄かに盛り上がることとなり、基本的にドル売り優勢の展開が続くこととなった。少し振り返れば、5月12に発表された4 月の米小売売上高や同消費者物価指数をはじめ、複数の米経済指標が事前予想に届かない弱めの結果となったことで米6月利上げ観測に対する確信が揺らぎ、もともとドルの上値は重くなりがちであった。そこに露疑惑を巡る米政局の混迷懸念という要素が加わり、一段とドルに下押し圧力がかかりやすくなったわけである。
 結局は、米連邦捜査局(FBI)の元長官ロバート・モラー氏が「特別捜査官」に任命され、今後は同氏が真相の究明にあたる。すでに一部では米大統領の「弾劾」や「辞任」の可能性も取り沙汰されているが、現実的に事態がそこまで行き着くには極めて長い時間がかかると見込まれ、その間、ずっと市場が同問題と真正面から向き合い続けるというわけにも行くまい。よって、一旦は市場の関心が薄らいで行く可能性もあるものと思われる。
 またまた北朝鮮によるミサイル発射実験に話題が飛び込んできたが、こう幾度も繰り返されると次第に市場の感応度も低下しがちとなる。先週は週末にかけてNY原油先物価格が50ドル台(7月限)を回復する動きも見られ、結果として19日の主要な米株価指数はいずれも続伸と、リスク選好的な要素がまったくないわけでもない。
 もちろん、当面は今回の露疑惑が大型減税など積極的な米経済政策の進展に深刻な影響を及ぼしやしないか、またFRBの政策判断に影響しやしないか、といった点が大いに気に掛かるところではある。FRBの独立性は大いに尊重されるところであるが、政策判断のうえでは財政政策の行方についても加味せざるを得ないところはあり、情勢が情勢だけに当面のドルの上値余地は限られやすい。ただ、今のところ米6月利上げの確率は7~8割程度と見込まれている模様であり、その確率が極端に低下しない限り、当面のドルの下値は自ずと限られるということになろう。

 先週のドル/円は、17日に一目均衡表の日足「雲」上限どころか日足「雲」下限まで一時的にも下抜ける場面があり、想定していたよりもかなり弱気の展開となった。
 ただ、週末にかけては再び日足「雲」のなかに潜り込む動きとなっており、今週はあらためて日足「雲」の上方に顔を出す展開となることが期待される。週足ベースでは、一つのサポート水準として週足「雲」上限(現在は111.25円)が意識されやすいところであり、また月足ベースでも月足「雲」上限(現在は109.50円)が位置するところは意識されやすく、一応はチェックし続けて行きたいところである。
 一方で、先週はユーロ/ドルが大きく上値を伸ばす展開となり、今後の行方が興味惹かれるところとなっている。仏大統領選の結果によって欧州の政治リスクが大きく後退し、年央以降にECB が金融緩和の出口戦略について本格的に協議を始めるとの見方も強まっていることで、ユーロが買い直されやすくなる素地はある。とはいえ、やはり現況はドルが強く売り叩かれるなかでユーロがその「受け皿」として買われている面がより強いものと見ていいだろう。
 すでに足下では1.1200ドル台に乗せる動きとなっており、このまま一旦は1.1300 ドルあたりまで買い進まれても不思議はない。とはいえ、少し冷静に考えてみれば米・欧の金融政策の方向性には、いまだ大きな違いや隔たりがあることも事実である。今後、ECB が金融緩和の「出口」に向けて本格的に協議し始めることが確かであるとしても、すでに段階的な利上げに着手し、今後はバランスシート縮小の方向に舵を切る可能性さえあるFRB の政策との“温度差”は明らか。その点は常に頭の片隅に置いておく必要があろう。
(05/22 08:50)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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