「米大幅利下げ観測後退」が継続する中、米10年債利回りは“4.11%”まで上昇しています。
一方で「米ソフトランディング期待」も緩んではおらず、米株式は“連日の史上最高値更新”を演じています。
これに前々週の「石破首相発言(追加利上げをする環境にはない)」、さらには「ECB利下げ観測」も加わったことで、ドル円はするすると“150円手前(14日高値は149.971円)”へと駆け上がっています。
こうなると“もう一段の上値模索”への意識は如何ともしがたく、米株高は“リスク選好姿勢”を促しやすいと見られます。
そうなると“円売り→ドル買い”が加速しないとも限らない中、今週は「ECB理事会」が予定されるだけに“ユーロ売り→ドル買い”も促されないとも限りません。
ただ国内個人投資家のポジションを見る限り、「逆張り」ということから“ドル買い減”は見られていますが、それが“ドル売り増”につながっていないという事実があります。
そうなると最も懸念される“ストップロス”に関しては、それほど大きくは絡まない可能性を意識せざるを得ない…?
もちろんここまで来れば、「150円回復」は既定路線と見るのが自然であり、時間の問題と考えるのが妥当といえます。
それでも“投機的な動き”の手が緩む可能性を考えると、そう簡単ではないと見ることも可能です。
何より日本のテーマは「日銀追加利上げの有無」から「衆院選」へと変化しつつあります。
そして“自公過半数割れ”が懸念される状況とあっては、石破首相は「インフレ対策(円安抑制)」を打ち出さざるを得ない…?
「円安けん制」が入るかは別の話となりますが、少なくともその思惑が上値を押さえる展開は、十分に想定しておきたいところです。
《12:15》
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