「米ソフトランディング期待」が根強い中、先週は「トランプトレード」も再燃しました。
このため米10年債利回りが上昇傾向を続ける中、“金利選好→ドル買い”は継続しました。
一方で「自公過半数割れ(衆議院選)」との思惑は根強く、“日本売り(=円売り)”も並行して進行しました。
このため「中東情勢悪化」にもかかわらず“リスク回避→ドル買い”が先行する格好となり、ドル円は“153円台(高値は10/23の153.182円)”へと上値を伸ばしています。
その後は「円安けん制発言」もあり、週末にかけて“利益確定売り”から値を落としましたが、ダメを押したのが「衆議院選」でした。
「自公過半数割れ」…。
ある程度想定された結果とはいえ、これが“日本売り(=円売り)”を改めて誘いました。
こうして週明けの本日は“上窓”を開け、一気に“153.875円”へと駆け上がるに至っています。
前記した本日高値は“7/31高値(153.892円)と面合わせ”となるだけに、現時点では“上値の重さ”が意識されているのが実状となります。
ただ明確に上回ると“7/30高値(155.214円)”まで主だった上値メドは見当たらないだけに、テクニカル的には“155円回復”が現実味を帯びてくることになります。
ただ今週は“米利下げペース”を探る上で注目される「主要な米経済指標」が目白押しであり、週末には「米雇用統計」も待ち構えています。
また31日には「日銀会合」が予定されていますが、現在の“円全面安”は「日銀利上げ時期の前倒し」との思惑を誘いかねません。
何より来週5日には「米大統領選」が予定されていますが、現時点では「トランプトレード」が再燃しているものの、“選挙は水物”というのはよく知られた話です。
そうなると現在は“ドル買い+円売り”が進行しやすいものの、“一方向へのポジション形成”は手控えられやすい。
少なくとも“時間の経過”と共に、そうした動きは“抑制されやすい”と見るのが自然ということになります。
流れは完全に“上方向(ドル買い+円売り)”であり、“ストップロス”を絡める可能性もまだ残っていますが、“急反落”にも警戒をし続けなければならない…。
つまり“神経質なマーケット”を、引き続き想定しておきたいところです。
《12:50》
FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-