“自公過半割れ”を背景にした「日銀利上げ後ズレ」との思惑は、“円売り”をもたらしました。
一方で「トランプトレード」は米10年債利回りの上昇をもたらし、相対的に“ドル買い”も進行しています。
こうして28日には“153.875円”へと駆け上がったドル円でしたが、その後は失速しています。
『「時間的な余裕有」は今後使わない』と植田日銀総裁が述べたこともありますが、“面合わせ(7/31高値)”に伴う「テクニカルの壁」も影響したと見られます。
何より大きかったのは、『ハリス氏優勢』との報が相次いだことでした。
これが「トランプトレードの巻き戻し」を誘い、週明け4日には“151.530円”へと値を落とすに至っています。
こうして“上を下へ”と大きく振れましたが、実際には“方向感定まらず”は続いています。
注目の「米大統領選」を控えているとあっては、致し方ないところといえそうです。
ただ「選挙は水物」というのが常であるだけに、“蓋を開けるまでわからない”というのが現実といえます。
そして“拮抗”しているとあっては、「開票速報(ヘッドライン)」にて乱高下する可能性は否めないところ…?
仮に「トランプ氏勝利」になったとしても、「上下両院とも共和党」となるかは未知数です。
そうなると「ネジレ議会」で“巻き戻し”が台頭する可能性は残りますが、最も動意づく可能性を秘めているのは、やはり想定に反した「ハリス氏勝利」…。
特に「ハリス氏勝利+上下両院とも民主党」ともなれば、“巻き戻し”を通り越して“リスク回避”が発動しないとも限らない…?
「ハリス氏優勢(世論調査)」に対して、いわゆる賭けサイトでは「トランプ氏優勢」が続いています。
つまり“拮抗(激戦)”とされる状況下、やはり「蓋を開けるまでわからない」を前提に、神経質なマーケットと対峙したいところです。
《12:50》
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