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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2024年11月5日(火)]

2024年11月05日

“自公過半割れ”を背景にした「日銀利上げ後ズレ」との思惑は、“円売り”をもたらしました。
一方で「トランプトレード」は米10年債利回りの上昇をもたらし、相対的に“ドル買い”も進行しています。
こうして28日には“153.875円”へと駆け上がったドル円でしたが、その後は失速しています。

『「時間的な余裕有」は今後使わない』と植田日銀総裁が述べたこともありますが、“面合わせ(7/31高値)”に伴う「テクニカルの壁」も影響したと見られます。
何より大きかったのは、『ハリス氏優勢』との報が相次いだことでした。
これが「トランプトレードの巻き戻し」を誘い、週明け4日には“151.530円”へと値を落とすに至っています。

こうして“上を下へ”と大きく振れましたが、実際には“方向感定まらず”は続いています。
注目の「米大統領選」を控えているとあっては、致し方ないところといえそうです。
ただ「選挙は水物」というのが常であるだけに、“蓋を開けるまでわからない”というのが現実といえます。
そして“拮抗”しているとあっては、「開票速報(ヘッドライン)」にて乱高下する可能性は否めないところ…?

仮に「トランプ氏勝利」になったとしても、「上下両院とも共和党」となるかは未知数です。
そうなると「ネジレ議会」で“巻き戻し”が台頭する可能性は残りますが、最も動意づく可能性を秘めているのは、やはり想定に反した「ハリス氏勝利」…。
特に「ハリス氏勝利+上下両院とも民主党」ともなれば、“巻き戻し”を通り越して“リスク回避”が発動しないとも限らない…?

「ハリス氏優勢(世論調査)」に対して、いわゆる賭けサイトでは「トランプ氏優勢」が続いています。
つまり“拮抗(激戦)”とされる状況下、やはり「蓋を開けるまでわからない」を前提に、神経質なマーケットと対峙したいところです。

《12:50》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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