注目の米大統領選は「トランプ勝利(圧勝)」に終わり、いわゆる「トランプトレード」が炸裂しました。
速報段階において“見切り発車的”に「株高・債券安(利回りは上昇)・ドル高」が進行する中、ドル円を急伸させました。
特に「上下両院も共和党(トリプルレッド)」との見方が強まったこともあり、翌7日にかけて“154.704円”へと駆け上がるに至っています。
一方で過熱感・往き過ぎ感は如何ともしがたく、特に米3連休を控えていたこともあって、その後は“利益確定売り”が先行しています。
こうして“152円前半”まで押し戻されましたが、あくまで“往き過ぎ分の調整(巻き戻し)”の域を出ていないのが実状といえます。
なおもう一つの注目であるFOMCは、“0.25%利下げ”が実施されたものの、“想定通り”ということで反応は限定されました。
その後のパウエルFRB議長会見も“ややハト派寄り”とは認識されたものの、“波乱の後(米大統領選後)”ということもあり、無難に通過したのが実状といえます。
こうなると「トランプ次期政権の行方」を見極めたいとの思惑が台頭しやすく、目先は“様子見”になりやすいのが実状といえます。
もちろん公約で掲げた「減税/関税引き上げ等」が実施されるようなことがあれば、“米利回り上昇→ドル買い”は必至と見られます。
しかし第1期政権中には「ドル高是正」を打ち出していたこともあり、また「米中対立」が“リスク回避→円買い”を促したという側面もありました。
つまり大統領選という結果は出たものの、その先行きに関してはまだ不透明といわざるを得ない…?
このため今週は「トランプ新政権の人事」次第で揺れ動く可能性が高く、また「米CPI(10日)」「米小売売上高(15日)」という重要指標も控えています。
一旦“様子見(膠着)”を想定しつつ、“次なる材料を探る”といった展開を想定したいところです。
《12:10》
FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-