「前週の余波」を引きずる中、先週初には「日銀12月追加利上げ観測」を背景にした“円買い”が再燃しました。
一方で「仏政局不安」「韓国政情不安」を背景に“リスク回避→円買い”も台頭しており、3日にかけてドル円は“148.636円”へと値を落としました。
一方で「日銀12月利上げ見送り」との一部報道をキッカケに、その後は“円売り(戻し)”が先行しています。
さらに「米12月利下げ見送り」との思惑から“ドル買い”も台頭するなど、週末にかけては“巻き戻し”が先行しました。
こうした中で迎えた「米雇用統計」は、概ね“予想通り”となりました。
ただ「失業率悪化(4.1%→4.2%)」が囃され、にわかに「米12月利下げ観測」が再燃しています。
こうして“149.352円”へ再び押し下げられたわけですが、その後は「FRB要人のタカ派寄り発言」が相次いだことから“150円台”へと押し戻されるなど、“方向感定まらず”を続けているのが実状といえます。
今週は「米CPI(11日)/日銀短観(13日)」が注目されますが、来週の「FOMC/日銀会合」を控える中、どこまで動けるかは微妙といわざるを得ません。
特に米国ではすでに「ブラックアウト期間」に入っていますので、前記「要人発言」はほぼ期待できません。
もちろん「観測報道(リーク記事含む)」にて“揺れ動く”といった可能性もゼロではありませんが、普通に考えると今週は「ECB理事会(12日)」、つまり“ユーロ主導”の展開と見るのが妥当なところ…?
そして“0.25%利下げ”はほぼ既定路線、場合によっては“0.50%利下げ”も想定されることを考えれば、“ユーロ売り”が台頭しやすいといえます。
そうした中で「リスク回避姿勢」と重なるようなことがあると、“円買い”が進行する可能性は否めない…?
ただその際には“ドル買い”も進行しやすく、いわゆる“綱引き(円買い⇔ドル買い)”となる可能性は否めない…。
そして逆もまたしかり・・・。
「米12月利下げ観測」は“既定路線”と化した感が強く、一方で12月かは別にして、「日銀利上げ」も方向性としては“ほぼ確実視”されています。
そうなると「日米金利格差縮小」との思惑に傾斜しないとも限りませんが、今週はまだ“方向感定まらず”、つまり“神経質な揺れ動き”を想定しておきたいところです。
《12:15》
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