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為替モーニング東京市場2024年4月26日

2024年04月26日
(コラム執筆時間:08時29分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円154.00~156.30
ユーロ円165.80~167.50
ユーロドル1.0630~1.0780
豪ドル円100.30~102.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

本日の日銀金融政策決定会合では国債購入の規模縮小を検討との報道があるが、円を買い戻す動きは一時的であり、むしろ米債券利回り上昇を受けて相対的にドルを買い戻す動きが優勢になっている。仮に国債買入を縮小すれば、事実上の量的引き締めに繋がるのであろうが、政府日銀の円安阻止の本気度が確かめる意味合いでも市場は緊張度を深めながら、決定会合ならびに植田日銀総裁の記者会見に注目せざるを得ない外部環境にある。そして経済界でも円安の副作用が指摘されているが、日米金融政策方針が根本的に変わらない限り、ドル円相場も政府日銀の実弾投入に依存せざるを得ない状況にある。いずれにしても日銀会合の動向を見極めたいとの思惑が先行しており、ある程度の乱高下を想定したポジショニングで対応することが得策であろう。

一方、ドル円はFRBの年内利下げ観測が消滅したとの見解もあり、再び円キャリートレード取引的な発想もあるなど、拙速的なドル売りトライは慎重になっている。ただ政府日銀の介入警戒も同時発生しており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。補足的になるが、イエレン米財務長官は円安・ドル高に対処するための為替介入に対し、為替介入は稀であるべきだと指摘しているが、いまはその時であるのかもしれない。引き続きレンジ幅ドル円154.00~156.30円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは1.07台を回復したものの、更なる独自の買い材料が希薄であり、依然としてECBの利下げ観測を踏まえた戻り売りが優勢になっている。引き続きレンジ幅1.0630~1.0780を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、154円台半ば前後から押し目買いと共に、156円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.06台半ば割れから押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、日銀会合待ちであり、様子見スタンスを強めている。輸出企業はドル円156円台も視野に、同レベル以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も買い急ぐことなく、154円前後に買いが集約されている模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めている。現状ではユーロドル1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円154円台半ば割れではロング、156円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は166円前後から押し目買いと共に、167円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円台半ば前後から押し目買いと共に、102円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円153.80156.80
ユーロ円165.30168.00
ユーロドル1.05801.0830
豪ドル円99,80102.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円153.80156.80
ユーロ円165.30168.00
ユーロドル1.05801.0830
豪ドル円99,80102.50
現在のポジション
ドル円ショート50,000☆155.30(SL156.30買い)
前日のSL実行ポジション
ユーロ円ショート100,000★▼165.50(SL166.50買い)-¥100,000
豪ドル円ショート50,000★▼100.80(SL101.30買い)-¥25,000
2024年4月収支経過(01~26日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥50,000
ユーロ円-¥40,000-¥75,000
ユーロドル-¥41,300(-$250)
豪ドル円+¥40,000+¥10,000
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り50,000☆166.50(SL167.00買い)
豪ドル円売り50,000☆101.50(SL102.00買い)
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000156.50(SL157.00買い)
ドル円買い50,000154.50
ユーロ円売り50,000167.50(SL168.00買い)
ユーロ円買い50,000☆△166.00(166.50ショートカバー)+¥25,000
ユーロドル売り50,0001.0780(SL1.0830買い)
ユーロドル買い50,0001.0630(SL1.0580売り)
豪ドル円売り50,000102.30(SL102.80買い)
豪ドル円買い50,000☆△100.80(101.50ショートカバー)+¥35,000
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000156.30(SL156.80買い)
ドル円買い50,000154.50
ユーロ円売り50,000167.50(SL168.00買い)
ユーロ円買い50,000165.80(SL165.30売り)
ユーロドル売り50,0001.0780(SL1.0830買い)
ユーロドル買い50,0001.0630(SL1.0580売り)
豪ドル円売り50,000102.00(SL102.50買い)
豪ドル円買い50,000100.30(SL99.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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